初めてのツイキャスプレミア配信ライブをしてみます。
ニュースなどによりますと、東京都も大阪のようにステップを踏みながら自粛解除へと向かうそうです。
予想はしていたものの、やはりライブハウスは最後の最後まで自粛しなくてはなりません。
「そんなー、お代官さまー、おねげーですだ。私ら、どうやって暮らしていけばいいんですかー?」
「ええい、ライブハウスなど江戸には要らぬ!連れて行け!」
「な、何するだ、放してけろ!お、お代官さまーー、そこをなんとかー」。
時代劇ならばこんなシーンもありそうな気がします。
そこで!
お客様を迎え入れない配信ライブをしようと思ったのですが、そこには結構なハードルがありました。
まず最初に目をつけたのが、YouTubeの「スパチャ」と呼ばれるスーパーチャット機能でした。
これは以前から存在していて、しかも合法。
いわゆる生配信で投げ銭ができるというものです。
あ、そうそう、YouTubeなら、そもそも鬼のように無料でいろんな音楽を聴くことができますが、このスーパーチャットは生配信。
演奏する側が投げ銭の目的を持って生配信するので、リスナーはそれを投げ銭をして応援します的な意味合いがあるのです。
しかし、なぜそれをしようと思ったかと申しますと、言わずもがなプロミュージシャンだからです。
もちろん、自宅でできる楽器なら自宅からでもいいでしょう。
でも自宅ではできないスタイルだったら無理ですし、そもそも音響の問題やら色々あります。
なので、そもそも当店でやる予定だったライブを配信できたらいいなと思ったわけです。
ちょっと脱線してましたが、結構なハードルとは?
このスパチャを利用できるのはYouTubeチャンネルの登録者数が1000人以上、そして年間再生時間が4000時間をクリアしていて、スパチャしても良いとYouTubeサイドに認められた場合。
こういうことだったのです。
当店、荻窪ルースターにもYouTubeチャンネルがありましたが、気の遠くなる程の高い壁がそこに立ちはだかりました。
しかも、それを思い立った時はステイホームが叫ばれ始めた頃です。
高いハードルですが、誰も呼べないという状況の中、YouTubeを動かそうと思ったわけです。
するとライブハウスからの配信は自粛していることにはならない!
そんな噂が。
あえなく、配信ストップです。
ですが、4月20日に東京都はホームページで無観客なら配信しても良いということを発表!
これを受け、3密に当たらない、完全、ひとりのYouTube配信を実施。
そしてチャンネル登録をSNSで呼び掛けたのです。
あろうことか、チャンネル登録者数は4日間で1000人を超えていました。
まじか!
私はあまりの感動で目と同じ太さの涙を流しました。
しかし、4000時間の壁、これが遠い。
現時点で841時間再生。
コンテンツは増やしていくにせよ、このペースだと、相当な月日を用してしまう。
ではこれは先々に実現するとして、今、できることはないのだろうか?
探しまくりました。
しかし、そこにも大きな落とし穴があったのです。
最初はFacebookの配信機能を利用してそこにPaypayなどで投げ銭を募るというライブを実験的にやる方が現れました。
ところがこれが資金移動法なるものに引っかかることになったのです。
そうです。法律は難しいのです。
現在、投げ銭方式でライブ配信URLを売る形式が出始めていますが、その会社に問い合わせてもなんだか釈然としない気がいたしました。
せっかくここまで真面目にやってきたので、ここは慎重にやっていく方が今は安全かもしれぬ。
完全合法なところはどこか?
辿り着いたのはメジャー中のメジャー、ツイキャスでした。
このツイキャスですが、そもそもお茶爆弾など、おもしろアイテムを配信している動画にリアルタイムでリスナーが投げ込むといういわゆる新人類対応の遊び感覚に溢れた投げ銭制度でした。
演者側は手数料はかかりますが、このお茶爆弾を換金できるというものなのです。
しかし、この新人類機能に中高年は対応していくのはどうも厳しい。
こりゃ困ったなあ。
ところが、ありがたいことに!
「新型コロナウイルス感染症によるイベント自粛に対する支援措置」ということで、ツイキャスはキャスマーケットを通じてチケットを販売することで、チケットを購入したユーザーのみがライブを視聴できる有料の配信を行うことができる「ツイキャスプレミア配信」というシステムを開始してくれたのです!
これによって、リスナーはネットで買い物をするようにライブ配信のチケットを購入できるようになったのです。
これはとてもわかりやすいと思いました。
というのは現在、投げ銭チケットを独自の別サイトで販売するシステムもあるにはあるのですが、そもそも前述の法律がちょいとグレーゾーンな気がします。
実際は大丈夫なのかもしれませんが、リスナーは観ている配信ライブの所に課金しているわけではないわけです。
つまり迂回しているような感じになっています。
そこが私はちょい不安で手を出せずにいるのでした。
それと、著作権の問題もあります。
ツイキャスプレミア配信はジャスラック管轄でできます。
ここから先はまた別の難しいお話なので、わかりやすくしますと、当店は法人契約でツイキャスプレミア配信をします。
するとジャズラックの管理している曲かもしくはオリジナルは生演奏の場合、配信が可能となるのです。
その他のことは省略しますが、こういう経緯でやっとこさ5月21日にはじめてのお使いならぬ、始めての無観客配信ライブをしてみることといたしました。
それがこちらです。
■5/21(木) ツイキャスプレミア無観客ライブ配信
■出演 マツモニカ(hrm) 中島香里(vib) 山野友佳子(pf)
クロマチックハーモニカ、ヴィブラフォン、そしてピアノ。透明感あふれる美しいジャズの音色に包まれてみませんか?
無観客の配信ライブです。
チケットを購入すると生放送でご覧いただけます。
19:00からおよそ1時間 MC中は換気いたします。
一週間はアーカイブで視聴可能です。
チケット:1500円
ご購入はこちらから。
https://ssl.twitcasting.tv/ogikuborooster/shopcart/5999
まずはこのページを覗いてみてくださいませ。
はい。果たしてどうなりますやら、不安ですが、最初の一歩、まずは歩き出してみようかと思っております。
ちなみに、ご近所さんでもあるマツモニカさんとこの配信ライブをやるに当たりましてYouTubeでトークをしてみましたので、こちらもぜひご覧ください。
というわけで長くなりましたが、現状報告でございましたー。
荻窪ルースターのサイトはこちら。
http://ogikubo-rooster.com
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