腱板断裂日記②


しばらくはまったく動かない左手のまま、
生活を送る、週2回のリハビリで少しずつは動く様になる左手、利き腕ではない左腕だったのは不幸中の幸いだった。

腕がまったく動かなくなったのに
そんなに焦らなかったのは一つ理由があった、

以前、月に1回参加している、もあい(沖縄の飲み会文化)で現場作業中に穴に落ちて腕が上がらないと友人が話していた事があった。
翌月会った時には特に何事も無い様子、
自分もそれかなと希望的観測をもったのだった。

リハビリを毎週通いながら、痛みも取れある程度
動くようになるが日々の生活にストレスがたまる日々、
伸びない左手、洋服を着るのも一苦労。

介護職の時に習った着患脱健が役にたった、
つまり洋服を着る時は怪我した方(患部)から着て、
脱ぐ時は怪我してない方(健部)から脱ぐという介護の着脱の基本である。


6月に長く働いた会社を辞め、一緒に退職した同僚と資金出し合い会社を立ち上げパン屋開業準備中、
準備している間サービス管理責任者とパン作りをしてほしいと期限付きで働かせてもらっている中での怪我だった、それでも働かせていただけたのは本当に感謝。

受傷から3ヶ月経ちいよいよ専門医の受診、
MRIの画像を診た一言目は
「手術しないとダメだよ、このままだと肩がもたないよ」との事、
現在、パン屋の開業準備中でと説明、
「時期を延ばした方がいいよ」との事
もう融資も受けているので支払いが始まるから
そうもいかないと説明
「オープン予定はいつなの?」
2024年の3月15日です、
カレンダーを眺め眉間に皺を寄せながら
「じゃ、それまでにパンを作れるようにするから、手術は年内にやりましょう。」

来週に那覇で術前検査する事に。

年内に手術、来週には那覇で受診
思いもよらない展開で
その日、帰りの足取りはいつもより重かった。


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