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ありがたきお金入門書

こんにちは尾木です。書評擬き第二弾。突然ですがお金は好きですか?

私はお金という概念は嫌いで価値は好きです。自分でも何言ってるかよく分かりません。

本稿では岡村 聡『20代で知っておきたいお金のこと』の書評的なものを述べます。小説と違ってスキル(ハウツー)本は内容が全てなので、内容は購入して読んで欲しいです。主に感想とおすすめ度メインで進めます。

『20代で知っておきたいお金のこと』について今回の内容

1「読んだ契機」

2「どういう人向け?」(感想)

3「おすすめ度はどれ程か」

1、大学の図書館で目が合った

この本との出会いは大学の図書館。期末の論文作成の資料を集めていたとき、魅力的なジャンルが沢山あったのでついついミツバチのようにあっちへこっちへ飛び回っていたら偶然目が合ったのです。

目が合ったというのはもちろん比喩なのですが、私は本を選ぶ際「目が合う」つまり偶然見つけて心が動くことを重視しています。運命至上主義者なのです。この場で詳しくは語りませんが出会いは非常に重要なファクターだと考えているのです。

私はこの『20代で知っておきたいお金のこと』ある部分に惹かれました。皆さんお分かりですね。そう、「20代」に惹かれたのです。書店によく足を運ぶ人なら知っていると思うのですが、「~歳から始める」という題名が多用されているのです。きっと人間は年齢と限定範囲に価値を感じているのでしょうね。

こうして私は晴れて衝動借りを果たしたのです。

2、お金の超入門書(感想)

入門と聞いて眉をひそめたそこの方!心中お察しいたします。きっと~入門の被害者なのでしょう。私も哲学の文献をかじっておりますので入門となる言葉を信用してはいないのです。

そんな私が超入門と豪語しているので安心して欲しいです。そもそも題名の「20代」は「入門」の類義語に分類されると私の脳内辞典が算出しています。

内容は非常に簡単で、専門用語はほとんど出てきません。出てきても解説されているか、固有名詞のいずれかです。

この本ではお金についての運用やシステムが浅く網羅されているという印象で、具体的には貯金の薦め、経済とお金について、投資の基本、老後の金銭問題、保険の利用価値などがザックリ述べられています。

私の感想は、知っていること5割、知らないこと5割という読んでいて一番気持ちの良い比率で解説されていたので読み疲れること無く、さらに内容もヘビーではないので2時間もあれば全体に目を通すことは出来ました。図解が多いことも理解しやすくありがたかったですね。

3、お金に対して焦燥感はあるけれど何したら良いか分からない方におすすめ。

この本は小題の通り、とりあえず何かしなければという方に向けているように感じます。なぜならお金についての分野を総集して簡単に解説しているからです。例えるならば中学の教科書ですね。資料集や専門書のように詳細には語らず、初心者に分かりやすく解説されています。反対に既に勉強したい分野が決まっている人やある程度知識を持っています、と言う人には物足りないかも知れません。

もちろん「20代」とありますが、20代以降も読む価値はあると思います。ただ、少し置いてきぼり感を受けるかも知れませんが、学びはいつからでも遅くないと言いますし、知識分野を広める足がかりには持って来いの本です。本を読んだ後にそれぞれの分野で興味を持った方向けに推奨文献が載せられていることも良心的だと感じました。より詳しい保険や投資、経済の本を推薦されているので次ぎ読む本を一から探す必要がなくなって便利です。

ところが1つ問題点があります。

この本出版されてから少し時間が経過してしまっているのです。初版が2011年と約10年前ということに注意が必要です。

この世は諸行無常、経済や企業などは千変万化。時が流れれば情報も移ります。正直この本少し古いです。もちろん基本事項は変わらないことがほとんどですが、変わっていることも多々あるでしょう。そのため最近出版された他の本と整合性をとる(間違い探し)必要がありそうです。しかし先程述べたように基本が大きく変わっていることは無いはずなので読むべきではないとかそういう訳ではありません。

以上で『20代で知っておきたいお金のこと』の執筆(タイピング)を終えようと思います。内容を詳細に伝えられないのは非常に心苦しいのですが、それを公言するのは虎の威を借る狐、といいますか、著作権といいますか。まぁとにかく直接読んで欲しいということです。財布に余裕があればぜひ。

ちなみに本稿の題である「ありがたきお金入門書」のありがたきは古典のありがたきで、滅多にないと言う意味で使っています。失礼、承認欲求が漏れてしまいました。

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