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「台風の緊急速報のアラートについて」 | 2019/10/7~2019/10/13の気になったことまとめ

前週に気になったニュースや広告、ツイートのまとめではなく、台風の話。

幸いなことに自分の住んでいる豊島区では大きな被害ないようでしたが、日本全国的には大きな被害を受けている地域が多いようで、亡くなった方にはご冥福をお祈りすると同時に、被災地のいち早い復興を祈っております。

アラートのあるべき姿とデータの持ち方

緊急地震速報についてはsus4で不安を煽るような音が流れていたが、台風の緊急速報についてはGメジャーが元気よく流れた。

Gメジャーといえども、意図していないタイミングで画面を占領して何度も鳴ると非常に気になるものであった。

街に設置された広報用のスピーカーの音はろくに聞こえない中で、確かに重要な情報が流れてきて、時代が変わって便利になったとも実感した。かつて、愛知県の尾張地方にある実家では広報無線機があり、このような情報は広報無線で得ていた。時代が代わり、広報無線機の端末で安定した収益を上げていた企業はどうしているのだろうというのは、また別の話。

非常に良い仕組みである一方で、アラートというのは頻度がやたらめったら上がってしまうと、人々は無視していいものだと判断をして、優先度を引き下げ、次第にそのアラートの内容を把握しようとしなくなってしまう。

かつて、エンジニアをやっていたときに提供した小規模なサービスで、毎晩バッチ処理が走っているときにメモリの使用量がぎりぎりになってアラートが飛んでくるが、自動でサーバーの再起動をかけるようにしていて、特に問題がないであろうと思いながら運用(放置)していた。

ある日、通常のメモリのエラーではなく、データを取り込んで処理をするプログラムでエラー処理の考慮漏れがあり、出社するまで落ちていることに気づかなかったなんてこともあった。アラートに対する意識の低さが問題なのである。

また、デプロイ直後も負荷がかかって落ちることもあったが、それもいつものことだから問題がないであろうと思い、サイトにアクセスして問題ないことを確認するといったフローにしていた。

しかしある日、合コンの直前にデプロイ作業をして、オフィスを出て居酒屋に到着、アラートメールが飛んできていたが気にしておらず、トイレに行ったときにサイトにアクセスすると、サーバーが落ちていた。さすがに放置できるわけもなく、合コンどころではなかったという出来事があった。

急いでいたため、デプロイ作業の手順が誤っていてサーバーが落ちたのが原因だが、復旧に時間がかかったのはそもそもアラートに対する意識が低かったことが問題なのである。

機会損失はあるが、サービスの運用ポリシーとして落ちている時間があってはならないようなものではなかったので、大きな問題にはならなかった。

一方で、天災におけるアラートは命に関わる可能性があるものであり、決して無視できない。そのアラートが緊急度・重要度があいまいな状態で連発されている状態は、なんとも問題である。

広報無線であれば、人の喋り方の温度感で検知できるかもしれないが、テキストが送られてきて端末の自動読み上げ機能が無機質に音声を垂れ流すだけのものである以上、判断をするのは自分であり、判断をするうえでは常にその情報をきちんと目を通す必要がある。

例えば、エリアセグメントをもう少し細かくしたり、避難レベルに関しては年齢セグメントや世帯情報を保持した状態で発信できれば、不要なアラートは減らせる。運用工数との見合いではあるが、災害大国日本においては、今後もアラートの運用機会が増えると考えると、アラートの基準についてはもう少し検討の余地があるのではないかと思う。

この話と同時に語るべきではない気もするが、マーケティングにおいてもより細かな情報が得られて、セグメントしてユーザーに対して情報を発信できれば、情報の波に押し寄せられ情報の取捨選択が困難になっている現代においては快適な状況が作れるはずである。

しかし、常にそれを悪用する企業が出てくる以上、個人情報保護をより強化する方向になってしまうのはわからなくはない。ただ、本当は人々にとってより良い世界を作ろうとして個人情報をうまく扱おうとしている企業も多くあるので、一概に個人情報の取得に関して無思考で厳しく批判するような世の中になってほしくないというのは1人のマーケターとしてのエゴだろうか。

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