CEDECでWeb3、分散型ゲームについてお話しました
当記事については、参加リポートに近い内容になります^^ 登壇の中身につきましてはまた別途ご紹介させていただきます。
8月23日~8月25日の三日間コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2022(CEDEC2022)が開催されましたが、その中でお話をしてきました。当日の発表資料については下記からダウンロードできる他、あらためて内容についてはどこかで機会をいただいて共有させていただきたいと思っています。
既に要約記事などが書かれていたりするので、こちらもご参照いただければと思います。
NFTやメタバースで注目されるWeb3分散型ゲームの未来
さて、私ははじめてのCEDECでもありまして、おそらく通年参加されている人にとっては当たり前のことでも、なかなか勝手が分からず苦労しましたが、無事に終えることができました。オンライン開催ということで、当日、会場までの道のりも、誰も歩いておらず、本当に開催されているのか半信半疑で、静まりかえったパシフィコ横浜に用意されたCEDECの会場は独特の雰囲気でした。
オフラインも検討されていたと聞いていますが、配信するスペースとしては、やけに広々としたスペースで、画面の先に映る人をイメージしながらお話をするのは、オフラインと比べてまた違った緊張感があります。通常の勉強会など60分という時間は、パワーポイントだけ用意してあとは、適当にお話をするという形で進めることが多いのですが、CEDECではさすがに原稿を用意して進めましたが、1時間のセッションでも、これがA4用紙40枚という量になりまして、セッション後にゴミ箱に捨てたときの気持ちよさといったらありませんでした(笑)
登壇のきっかけ
登壇のきっかけとしては、社内外で既存ゲームに対してWeb3やブロックチェーンの導入やアプローチについてご説明する機会が多くなってきてはいるものの、担当者からは、今も嫌な顔をされてしまうことが多々あります(笑)。これについては、いろいろな理由があるのですが、投資や投機のイメージが先行しているため、どうせ投資でしょ?というような先入観も多くありますし、セッションの中でお話をした通り、ゲーム業界におけるRMT(RealMoneyTrade)の嫌悪感も強く、もちろんこれだけが原因ではないのですが、もうすこし、投資や投機だけではないという点について、パブリックな場所でご説明できたらいいなという思いで登壇の機会をいただきました。
登壇の資料を書く時点で、全体の話か、詳細な開発のノウハウのような形で書くか非常に悩んだのですが、ビットコインをはじめとするブロックチェーン技術の生い立ちなどからはじまり、今のNFTの状況、そして将来のデジタル技術というような、全体的な側面も多く取り入れた中に、一部弊社の開発事例などを盛り込むような方針とさせていただきました。Web3の根本的な大元となっているビットコインの事例を多く出してご説明することで、納得感をもっていただけるのではないかと思い、そのような形を取りました。
実際にセッションの後に、川崎ブレイブサンダースや横浜DeNAベイスターズで実施している予想ゲームの側面が、ブロックチェーンのガバナンスの延長上の考え方として作られていて、将来的にはDAOなどにも繋がる重要な仕組みであった点は非常に驚いたというお声も頂戴しました。
ビットコインなどの基礎的な部分に加えて、DeNA社の事例もあわせて提示できたことから非常に納得感のあるセッションに仕上げられたかもしれないなと思っています。全体の流れとDeNAの事例についてはこの記事が非常にまとまっているのでご参考にしていただきたいと思っています。
おそらくR&D観点での話題であったので、この記事では触れられていませんが、Web3におけるNFTなどの楽しみについては、オープンメタバースなどの構想によって、デジタルとフィジカルを相互運用するといった観点でも、とても面白いワクワクするような世界観がありして後半は主にこのあたりもテーマとしてお話をしました。
大まかには、いわゆるメタバースの世界なども含め、デジタルのオブジェクトをxRなどを用いて様々な空間に取り出すことや、先日山口大学で講義をさせていただいた内容を含め、LiDARなどのセンサー技術を用いて、現実世界を仮想空間に取り込んだり、また、仮想空間のオブジェクトに触れるVR映画のようなコンテンツ(https://uploadvr.com/we-live-here-quest/) などについてご紹介しました。DeNAでR&Dとして進めているxRのコンテンツについてもご紹介しました。これらは一見、ブロックチェーンやWeb3は関係ないように思いますが、ブロックチェーン技術を用いることで、様々な空間の中でデジタルコンテンツの整合性を担保することができるため、デジタルとフィジカルを併用した活用が期待されています。
Conclusion
さて冒頭でもお話をした通り、会場はほとんど人気がなく、撮影クルーの方を除いては誰もコミュニケーションをとることはなくちょっとだけ寂しいCEDECでしたが、会場をでるときに、ちょっと面白い格好をした方がいたので、声をかけさせていただき、記念写真を撮っていただきました。
実は、
撮影現場でモーションアクターの動きをより引き出すためのノウハウ共有
というテーマでの登壇後だったそうで、快く記念写真を撮らせていただきました。株式会社モーションアクター代表取締役の杉口様、Mao様、本当に感謝です。
私もまったく知らない世界で、かなり有名なゲームのモーションを担当されている企業様であるとのこと。すごい。。
メタバースの話題の流れで、こういった人の動作などを仮想空間に取り込むというユースケースはどんどん増えていくと思います。そういったときに、ぜひなにかご一緒させていただければという思いと、ゲームを中心に様々な業種が繋がるCEDECというカンファレンス、また機会があれば登壇してみたいと思っています。
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