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庭園日記です。

 本日より庭園日記、というものを始めてみようと思う。庭園日記とは名前のとおり、庭園まつわる日記である。庭園紀行のようなものになるかもしれないし、日々庭園について考えていることを綴る形になるかもしれない。内容や期間、文章の長さについては正直まったく考えてはいない。ともかくここ数年、ずっと庭園が好きで、庭園について考えない日はなかったため、せっかくならメモがてら文字に残しておこうと考えたのである。

 記念すべき第1回は、庭園巡りを共にしている相方との関係についてお話したい。私と相方は高校時代の同級生で、物事をおもしろがる価値観が共通している。学生時代は学生らしく、前日見たテレビの話やクラスメイトや先生のモノマネ、あるあるなどをお互いに披露し笑わせあっていた。
高校卒業後、私は京都、相方は東京の大学に進学したため、しばらくはお互い、個々に活動をしていた期間が続く。だが昨年、私が就職と同時に上京し、また頻繁に会う仲となった。そして今、私たちは週末になると決まって2人で庭園に赴く関係となっている。

 2人で庭園に行くと、自分の気持ちに正直に庭園を見ることができる。これは、一見1人で行った方が自由に巡れそうな気もするが、例えば、時間をかけてじっくり見たいとか、この先がどうなっているのか知りたい、という場合なんかに、1人だとどうしても他の来園者の目を気にして、謙虚な常識人であることを優先し諦めてしまう。しかし、2人でいると、相方がじっくり見すぎて周囲が見えていないときは「長いなあ」とつっこんでやったり、私が好奇心に任せてスタッフに「この先って入れますか?」と聞き、普通にダメだったとしても、相方が「どんまい」と言えば、2人全体としてバランスが取れているため安心だ。やばいやつだとは思われない。非常に心強いのである。

 また、あとあとの記憶にも残りやすい。後日その庭園の知識や感想を思い出したい時、1人で行った場所だとどうしても思い出すのが困難になる。その点、2人で行った場所だと思い出を共有しているため、あるきっかけさえ見つかれば、そこから2人で連鎖的に当時の記憶を鮮明に思い出すことができる。お互いの頭をクラウドとして利用している感覚だ。

 あとはやはり2人だと会話が生まれるため道中が楽しい。なんなら最近は、メインの庭園よりも道中の会話のほうが盛り上がり、道中の道草(私たちは庭園を基本軸に、その庭園に付随する建物、近くの美術館やカフェに行く流れが定番化している)の方が記憶に残っていることもしばしばある。

 ともかく2人での庭園巡りは非常に楽しく、これからも長くこの感じが続くことを予感している。そこで我々は、この関係をより強固に、そして庭園活動を安定的に行うためにも、少し痛いという自覚を持ちながらも、自分自身でユニット名を名付けた。その名も「庭園ZINE」。名前の由来については一応ある意味が含まれているのだが、それはまたの機会にお話したいと思う。

 さて、明日も例の庭園巡りが予定されている。庭園巡りは1日にかなりの歩数を歩くので体調管理も重要だ。なので今日のところはここまでで、寝床につこうと思う。さようなら。

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