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『バンク・パンク・パニック』のよもやま

2024年5月23日~26日までの4日間、
ライデンシャフトさんの毎月目隠し公演の演目として上演していただきました『バンク・パンク・パニック』

A・B・Cの3チームにわかれての全9ステージ。
ざっくりとしたあらすじは、『銀行(バンク)がいろいろあって(パンク)わちゃわちゃ(パニック)する話』です。

私もひっそりと数回観劇させていただいたんですが、それぞれのチームでキャラクターの個性が違ったり、性別が違ったりで、いい意味で裏切られ、めちゃくちゃに面白くしていただきました。
感謝!

ここの台詞被せて言ってほしいけど、別のがやりやすければ役者さんや演出家さんにお任せでいっかな〜と思っていた箇所など全部被せた言い方にしてくださっていたり、プロ、すっげぇな!!!!!!!と思うことばかりでした。

『#バンク・パンク・パニック』というハッシュタグを呼びかけてくださっていて、おかげで関係者の皆様へあてた感想を私もXから見つけられて読めるありがたさです。

感想をいただけること、これもひとえに出演者の皆様が素敵な公演にしてくださったからこそだなぁぁぁとニマニマしながら、ハッシュタグを追わせていただいています。

いや~~~~~しかし本当に面白かった!
毎度、書いた端から忘れていく鳥頭なので、友人の役者さんから「あの台本、カロリーをすごい消費する」と言われ「え?そんなに?あれって室内の話じゃなかったっけ??」と答え「(真顔)作者さんですよね?」と言われてたんですが、観劇してわかった。すごい動くわ。激しかったわ。そんな話だったわ!ごめんね、ありがとう!と思いました。

ということで、
なんとなくキャラクターのよもやま話、以下。


①佐藤:銀行の課長
→めちゃくちゃ抜けてるクラスの落ちこぼれが実はIQ120の天才名探偵だったとか、気弱なサラリーマンが実は凄腕の殺し屋だったとか、そういうのをカッコいいと思う中二病の私の夢が詰まった人です。
そういう人、リアルにいたらすごいイヤだけど、フィクションだとかっこよくね??と生まれた時から思ってます。
佐藤はただひたすら最後のシーンが書きたくて生まれました。
私の殴り書きノートのキャライメージには『ごまたまご』と書いてありました。表面白いけど割ると中真っ黒🤗

②水島:行員その1
→最初、行員は水島しかいませんでした。いろいろあって、分裂していただいた方の人。
この人も一見何不自由なく成長している真面目な人ですが、そういう人が全然違う種類の人と出会って悪い方にのめり込んでいくのを見るのが好き(性癖)という中二病の私の(以下略)
道を踏み外したことのない人が、はっちゃける場所を間違えてしまう系って好きなんですよね。へへ。
石井のことを「よくあの子銀行入れたな」と最初は思っていたけど、仕事をちゃんとする石井を最終的に一番認めていたと思います。
イメージは『シゴデキ人間が真面目にラリる』。

③石井:行員その2
→水島からの分裂により人格形成に成功した人。
水島と違い、一見結構のんびり~に見られがちで、仕事はちゃんとできるのにそこまでできると思われてなさそうな感じ。もしくはパリピ。
水島と対極に見えるのに、同じ系列にハマって、意気投合して、さらにダメな化学反応を起こしてくれます。たぶんまだちょっとは理性のあった水島の恋心に発破をかけたのは石井。
「水島さんって真面目すぎて人生疲れそ~」とか思ってたと思います。笑

④田中:銀行強盗その1
→「主犯の田中様」というワードが浮かんだため、主犯になりました田中。
純粋培養のチンピラなので口がしぬほど悪いですが、情に熱いピュアッピュアさが根底にあるので、うまく転がせば簡単に落ちるかわいいヤツです。
中田のことを「クソとろいマヌケ」とも本気で思っていますが、「俺が面倒みてやってんだ」と気分良く思ってもいて、なんだかんだ飯の世話とか気にかけてくれそう。パチンコで勝ったら、お菓子やお酒と交換して、たぶんすぐ中田の家に行くタイプ。

⑤中田:銀行強盗その2
→いわゆる金魚のフンかと思っていたら、本体だったー!!!みたいな人です。
心底優しい人なのですが、優しさが突き抜けた結果、純粋にヤバイことを本気で悪気なくするタイプの人っていますよね……そう、それはサイコps……
人質1に最初の方でかける言葉とか、状況を作っている当事者意識がないのもそういうことですね!優しいって怖い!

⑥老人:人質1
→息子大好きな理想のおばあちゃん&おじいちゃん。
善意を卑劣に突かれても他者のことを本気で思いやれる、長く生きた人間ならではの強さと優しさと諦観が好きで、なのに書いてるうちにどんどんコメディ担当みたいになってしまいました。申し訳ない……
子どもとはまた別の視点で無意識下の庇護対象になるかなと!
あ、そうだ。「よかった……」という台詞がこのキャラの人間性を現しています。
同じ状況で、「よかった」とか私ならよう言えんて。

⑦シングルマザー:人質2
→夜の蝶をやっていた友人がめちゃくちゃ接待術や会話術やメイク含めた身のこなしを勉強していて、超絶かっけぇな!と思っていたので、そんなことを考えながら、世知辛さを一身に受けてもらいましたマザー!
今回、全てのキャラで男女変更可能にしていたので、シングルファザーでもありえる方向性の人生の崖っぷちに立ちつつ、ちゃんと頑張っていける芯の強い人です。俺ァ、なれねぇ。

⑧子ども:人質3
→この作品唯一の良心。
状況を正しく理解できない年齢だからこそ、真理をついてくるのは子どもならではかな~と。
ごめんなさい、ありがとう、の挨拶は基本だって、たいていの人が乳幼児期に教わっているはずなのに、最近言ったかな、言われたかな、と書きながら「おとなって、おとなって…!」と思っていました。

⑨警察
→組織といえば!銀行といえば!強盗といえば!ということで、絶対いるだろ、と思ってできた人。
本当はあと2人くらいいて、内部にいたり、覆面だったり…とかも考えてたんですが、上演時間の関係で1人になりました。
水島は分裂し、警察は合体した感じですね!


こんな感じでした!

ちなみに水島以外の名前は、日本人によくある苗字ランキングを見ながらつけています。
水島は佐藤、田中、中田とは違う、ちょっと口を動かして読む名前にしたくて4文字に。友人の飯島からもじりました。サンキュー飯島!笑

その昔地元の田舎の銀行にいたら、急に覆面の人がやってきて「動くな!」と言われ、ふぁ!?と思ったら訓練だったことがありまして、なんとなくそれを思い出して書いていたような記憶があります。

そしてハッシュタグを追っていて、役者さんたちが自分の役で遊んでくれているのを発見して、うおおおおー!キャラになってくれとる!あざます!!うれしい!最高!悶える!!!!!キャラ感、チーム感いい!!!!!!!とテンションが爆上がりし、今回の台本の内容を何も知らない家族に『これ見てみ!すごくない!?』と見せてウザがられたりもしています。最高オブ最高。

そして、これを書くにあたって台本を読みかえしていたんですが、文章だけの世界をあんなに立体的な音の世界にできるって演出家さんや役者さんって本当にすごいな、と改めて思いました。
セリフの言い回しとか見てきた観劇の感じが、台本読んでいて浮かぶ!すごい!

ありがとうございました!!

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