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【#0から保育】 第3回 ヤギのいるこども園(後編)

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第3回では、前回に引き続き阿久根めぐみこども園の取材記事をお届けする。
(前回の記事↓)

子どものうちに育まれるべき「自己肯定感」や、保護者や地域における園の役割、保育の働き方問題、東京で新しく開かれる園のことまで、詳しくお話を聞いた。

―子どもも大人も、ありのままを肯定する
「自己肯定感」を育むには

小川:めぐみこども園の案内の一番初めに、「自己肯定感を育む」ということが書かれています。「あなたはあなたのままでいい」と子どもに寄り添い、肯定的に受け止めることが大切だと。「自己肯定感は大きくなってから育むことがとても難しい感情」という部分もとても納得できました。

〈保育所保育指針〉の中で、保育所は「生涯にわたる生きる力の基礎を培う」と書かれていますが、そのうえでも「自己肯定感」というのは大きなキーワードだと思います。しかし「自己肯定感を育む」と一口に言っても漠然としていて、具体的に実行するのはかなり努力のいることなのではないでしょうか。

知子:職員は月に1回研修をしているんですけど、そのときに「使っている言葉を変えましょう」という話をします。

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