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「一人一人の弱さをも個性と捉えて、誰もがお互い認め合う社会の実現」を目指す飯塚俊幸氏の農業観・農地観

今回は、「一人一人の弱さをも個性と捉えて、誰もがお互い認め合う社会の実現」を目指す飯塚俊幸さんに農業観・農地観を伺ってきました。

先天性難聴である自身の経験を踏まえて、「個性があるからこそできることがある」ということをまず自分で証明したいと思い起業した。「一人一人の弱さをも個性と捉えて、誰もがお互い認め合う社会の実現」という夢に向けて、「障がい者雇用率100%の会社」の事業展開を掲げておられます。

飯塚さんの眼に農業・農地がどのように映っているのか、伺ってきました。

※「現代の農業観・農地観」(https://nogyokan.com/)からの転載記事です(調査日2023年7月23日、掲載日2023年12月31日)。

飯塚 俊幸 氏

1996年群馬県館林市生まれ。
株式会社ひとなみ代表取締役。
高崎経済大学卒業後、株式会社パソナハートフルにて営業職、たばたファームにて農業研修を経て、2021年9月に株式会社ひとなみを設立。
先天性難聴である自身の経験を踏まえて、「個性があるからこそできることがある」ということをまず自分で証明したいと思い起業した。「一人一人の弱さをも個性と捉えて、誰もがお互い認め合う社会の実現」という夢に向けて、「障がい者雇用率100%の会社」の事業展開を掲げている。


■“将来の農業は、今とは違う農業である”という予想を立てて、そこに賭けることにしました

――飯塚さんの農業観とは?

飯塚:農業のイメージとしてぱっと浮かぶのは、まだまだ積極的に参入してくる人が少ない、仕事としてはマイナーなほうだな、というイメージがあります。昔に比べれば改善されてきたと思うのですが。

――改善というと?

飯塚:昔はもっと「儲からないのに大変、肉体労働」「消極的な選択肢として仕事を農業にする」というイメージがあったが、今は少し良くなってきた、という段階にあると思います。ただ、とても魅力的な仕事かというとそうではなくて、わざわざ農業を仕事にするという人は少ないのかなと感じます。それでも、将来、こうした状況は変わっていくのでは、という望みを賭けて、私自身、農業界に参入しました。

“将来の農業は、今とは違う農業である”という予想を立てて、そこに賭けることにしました。


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