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18. プライベートと仕事の境界線

エンジニア視点でプライベートと仕事の境界線について書きたいと思います。これは仕事に対しての向き合い方にも関係します。


境界線

仕事をプライベートに持ち込まない事が一般的な考え方ではないでしょうか。

しかし、考えてみてください。仕事もプライベートも、どちらも生活の一部です。さらに、仕事は生活を送る上で不可欠です。だとすれば、なぜ分ける必要があるのでしょうか。

時々聞く話に

「プライベートな時間には仕事の電話は受けない」

があります。しかし、仕事に対する責任感はどうなるのでしょうか。

エンジニアとしては、管理しているシステムでトラブルが発生することがあります。そのような時に「プライベートだから」と言うのは、少し違うと感じます。

関わったシステムに対しては、やはり最後まで責任を持つことが大切です。

何かを作り出すということは、作り出したものに対する責任が伴います。それが重荷に感じられるのであれば、何も作り出すことはできないと思います。エンジニアの仕事とはそういうものです。

その代わり、エンジニアには作り出す楽しさがありますので、楽しいと思えると境界線を意識しなくても大丈夫なのかもしれません。

エンジニアに限らずどの仕事でも責任は伴いますので、そのような気持ちで仕事を楽しんでいきたいですね。


時にはプライベートも

とはいえ、プライベートを優先すべき時もあります。

判断基準の一つとして

「トラブルかどうか」

があります。トラブルとは「想定外」を指します。通常のシステムトラブルだけでなく、例えば納期が迫っていて急がなければならない(予定よりも作業が遅延した)場合も、トラブルと考えてよいですね。

このような場合には、仕事を優先すべきです。

逆に、その他の場合にはプライベートを優先しても良いと考えられます。

最近の出来事ですが、客先へ出向いての調整のため、出張の日程を客先に伝えたのですが、同伴する社員の予定を確認する前に、決めてしまって慌てて日程を変更して頂いたことがありました。

これは、私の確認ミスで、同伴する社員の予定をみると、その日は休暇となっていました。事前に確認した上で決めなければいけませんね。

また、冠婚葬祭は優先度が最も高いと考えるべきです。可能であれば、トラブルが発生しても、他の誰かに対応を依頼できるのであれば、そうすべきです。


境界線を作らない事に抵抗のある方へ

境界線を意識しすぎると、精神的に重荷になる可能性があります。

何事に対しても考え方の基本は

「ポジティブに考えること」

が重要です。

大変なとき、苦しいとき、悲しいとき、これらのネガティブな感情が湧き上がったとき、ふさぎ込んでしまいますよね。

しかし、ネガティブな気持ちは無くすことは出来ません。人には心がありますので仕方のないことです。しかし、その状況に飲み込まれてしまうのではなく、それをポジティブな方向(楽しみに)変えることが大切です。なぜなら

「過ぎた過去は変えられない」

ためです。それよりも、未来を良いものにするための行動こそが大切です。

時には周りの人がサポートしてくれることもありますが、最終的には自分自身で気持ちを変えていく必要があります。

人は痛みを伴いながら成長していきます。その痛みが多ければ多いほど、それを乗り越えた経験も増えます。

その経験から、いつしか他人の痛みに対しても理解ができるようになります。そして、それが他人を助ける力に変わっていくことを知っておいてください。

このような経験を通じて人は成長し、自身の未来をコントロールする力を得る事が出来るのです。


抵抗にあった時

仕事とプライベートの境界線をなくす場合、周囲の理解も必要となります。理解を得られなければ、周囲とのトラブルに発展する可能性があります。

例えば

「誕生日祝いの日に急なトラブルで出張に行かなければならなくなった」

などの場合、急に伝えても周囲からの理解を得るのは難しいです。

事前にそのような仕事であることを周囲の人々に共有しておくべきです。特にパートナーなど、密接な関係にある人に対しては、より丁寧な説明が必要です。

もしそれを受け入れられないのであれば、境界線を引くことが難しくなります。そのため、事前に共有することが非常に重要になります。

仕事に対する責任について説明すれば、大体の場合、理解を得られると感じます。

お気持ち感謝に尽きません🙇‍♂️