小学生でもわかる船と港

1部. 船について
 船とは水面に浮かんでいて、物や人を積んで運ぶができる乗り物の総称です。
 一般的に、物体の重力は浮力よりも大きければ液体中に沈み、物体の重力が小さければ浮きます。船の場合は上からの水圧(物体の重力に相当)が下からの水圧(浮力に相当)よりも小さければ浮くことができます。
 船は用途によって貿易を行うための商船、侵略したり防衛するための軍艦(自衛隊では護衛艦と言います)、楽しむためのボートなどに分けられます。商船を使えば貨物を輸送することができます。軍艦を使えば食料や燃料を輸送することができます。ボートを使えば船から釣りをしたり湖の上で楽しい一時を過ごせることでしょう。

2部. 乗組員について
 乗組員は職員(船団長,船長,航海士,機関士,)と部員(それ以外)に分けられます。
 船団長は英語でadmiralとも言います。この英単語には提督という意味もあります。主に船団や艦隊の司令塔として働きます。昔の船団長は各艦隊に3名いて中央の船に提督(幕僚長に相当)が、2番艦である前衛の船に副提督(将に相当)が、3番艦である後衛の船に後衛提督(将補に相当)がいました。これは旗艦が沈没しても2番艦が無事なら副提督が司令塔となり, 旗艦と2番艦が沈没しても3番艦が無事なら後衛提督が司令塔となることで艦隊の全滅を防ぐための仕組みでもあります。
 甲板部の職員と部員は主に航海事務を行います。船長(1佐に相当)は船の代表者です。1等航海士(2・3佐に相当)はチョッサーとも言います。主に港での荷役の監督や航海中の積み荷の管理を担当します。2等航海士(1・2尉に相当)は主に航海計器や海図の管理と整備を担当します。3等航海士(3尉に相当)は主に航海日誌などの記録管理を担当します。
 機関部の職員と部員は機器の運転および整備を担当します。機関長(1佐に相当)は機関の責任者です。1等航海士(2・3佐に相当)は主に船の主機を担当します。2等航海士(1・2尉に相当)は主に発電機と蒸気機関を担当します。3等航海士(3尉)は主に船内の配電整備と空調機器と冷凍機を担当します。

3部. 港について
 船は主に海外(国内である場合もあります)からの貨物を運ぶために使われています。特に資源に乏しい国では、燃料や食料を海外から輸入して港で取引されています。港は輸送だけでなく倉庫や工場のような役割もします。このように港は国の経済や社会を支えています。だから港は費用が安くないといけません。また、物流のみならず石油の輸送やコンテナの置き場、観光目的で港が使われることもあります。
 港を建てることは自然を壊す可能性もあり、港を整備するには自然と岸を守ることの両立が必要があります。災害に強い港は陸の物流が途絶えても海の物流が無事ならば海から物を届けることができます。しかし、港の損傷が物流に悪影響を及ぼすことがあるため、港は地震に耐えられる必要があります。

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