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「チャパグリ」と「チャパゲティ」と「ノグリ」について語る。

アカデミー賞映画「パラサイト」はもう、みなさんご覧になられましたか?(今頃チャパグリネタか・・・と思われるかもしれませんが、今日、改めて感じたことがありますので、改めてここに書きます!)

私が住んでる島根県では、めったに韓国映画は劇場で上映されませんが、上映開始から3か月たっても劇場公開しているのは新記録です。さすがのアカデミー賞効果です。拍手です。ポン・ジュノ監督ブラボーです。チェ・ウシク(前から推し俳優でした)最高です。イ・ソンギュン、特に声が最高です。あ、映画の話はまたゆっくりすることにして。

この映画に出てくる「チャパグリ」ですよ。8分間で作り、韓牛入りというのがキーワードなんですが・・・チョ・ヨジョン扮する金持ち奥さまがめっちゃおいしそうに食べるのですよ。韓国の金持ち奥さまはそもそもインスタントラーメンなんて食べないはずです。たぶん、この奥さまはもともと民間育ちで、インスタントラーメンとか普通に食べてて、金持ちダンナと結婚して、インスタントとか食べない上流生活になったのだけど、ストレスとかたまったら時々、うージャンキー食べてーな!となって恋しくなるんだわ。でも、そのまま食べると民間魂を思い出すので、韓国の上等なお肉・韓牛を入れて「おほほ。私は金持ち、私は上流階級!ジャンキーにハイソなテイスト!うっとり!」とか思いながら食べるんでしょうね。きっとね。

余談ですが、韓国は、インスタントラーメン消費世界一です。1963年に韓国でインスタントラーメン第一号「三養ラーメン」(日本の明星ラーメンが技術提供。三養ラーメンの社長が日本で食べたラーメンの味が忘れられず、朝鮮戦争後、食糧難だった韓国で、なんとかおいしいラーメンを食べさせたいと、明星食品に掛け合い、明星食品の社長も無償でレシピを伝え、協力したんだそうです!なんていい話なんでしょう!!!)は発売されたそうです。(日本のインスタントラーメンは、朝ドラ「まんぷく」でも出てきましたが、1958年に万平さん、違う、安藤百福さんの手によって苦労して作られましたね)

で、この「チャパグリ」もうあちこちで作り方など出ていますが。おうちでもぜひ、作ってみてくださいね。

「チャパゲティ」(チャジャン麺とスパゲティが合体してるからチャパゲティという名前)と「ノグリ」(辛ラーメンよりも若干辛さ控えめで、昆布だしが決め手。板昆布のと、細かく昆布が切ってあるバージョンがあります)を合体して作ります。日清焼そば袋麺のように、鍋にお湯を沸かして二つの乾麺を入れて、かやくも入れて、やわらかくなったら、お湯を捨ててスープを入れて混ぜるんです。チャパゲティのスープ全部とノグリスープ半分くらいがちょうどチャパゲティのスープを殺さない加減だと思うのです。ノグリスープ全部だと辛さの方が買ってしまいます。賛否両論あると思いますが私的にはチャパゲティ推しなので、ノグリスープ少なめです。別フライパンで牛肉とか炒めて加えてもいいし(映画の雰囲気味わいたいなら角切りの上等なお肉ですね)、そのほか目玉焼き(半熟がすき)やウィンナーとかなんでもトッピングOKです。
あと、一人暮らしの方は要注意なのが、袋めん2つ分の麺ですから・・・しかも太麺なので、量がすごいです。私は一人の時に作ってしまったので、半分食べて苦しくなり(なにしろ、ジャンキー最高〜いぇーいってな油っぽさがあるので。アジュンマ=おばちゃん世代には全部は無理っぽいわ。お若い方には余裕かもね)あとで食べようと数時間おいておいたら、油がかたまってパッサパサの塊になりますので、要注意ですわ。

ちなみに、山陰中央新報の3月26日付けの記事に【アカデミー賞映画「パラサイト」で注目 韓国「チャパグリ」人気じわり~即席麺B級料理】という見出しで私の写真入りで記事が載っています。「おがっち」の愛称で知られ、韓国文化に関する著書(おがっちの韓国さらん本~本当に知ってほしい韓国の話)がある小片さん~って書かれてて嬉しい((´∀`*))きゃーっw

LINEニュースでも自分の顔写真がトップで届いて驚いたのでした。

映画では「ノグリ」と混ぜていたので、ノグリじゃないとダメかというとそうでもなく、辛いラーメンなら辛ラーメンでもいいし、カムジャ麺でもプルタックでもなんでもいいんです。一番辛くないのがノグリかな~って感じなので、そのへんはどのスープでも試してみてくださいね。ノグリの代わりはどれでもいいのですが、チャパゲティの代わりはないです!!!

もともと、チャパゲティが大好きなんです!私!このチャパゲティの説明をすると・・・韓国のチャジャン麺の話からになりますが・・・そもそも、日本でイメージするジャージャー麺と、韓国で食べるチャジャン麺は違うんですよねぇ。日本のジャージャー麺って甘辛なイメージですよね。甘辛肉みその甜麺醤のものが主流で、それに豆板醤や唐辛子が少し入って甘辛になると思います。

日本のそれとは違って、韓国の生粋のチャジャン麺は、黒味噌で辛くはなく、マイルドなコクのある味です。日本では食べたことない味噌味というか。
チャジャン麺発祥の地、仁川でも食べました(仁川中華街にある共和春の共和春チャジャン麺が大好きなのですが、これはまた別の機会に)浦項でも食べましたが、最初は、え、こんな味?!と思います。(ドラマでめちゃ美味しそうに食べるから)パンチがないというか、辛くはないですからね。黒味噌ってこんな味なんだ~って感じです。

韓国ドラマでとにかくよく出てきますよね。子供が大好きで口のまわりを真っ黒にしておいしそうに食べてて、親が口のまわりをふいて、ゆっくり食べなさいね~というシーンとか、恋人同士がチャジャン麺頼んで、男性がぐるぐるかき混ぜてあげるシーンとか(憧)、家でも外でもどこにでもバイクで配達してくれる〜たくあん付きね、とか、とにかく印象的です。韓国で食べないと本来のあの韓ドラあるあるなチャジャン麺は味わえないような気がします。

そんなマイルドなコクのあるチャジャン麺のスープを生かして、さらにスパゲティっぽくオリーブオイルで仕上げてあるのが「チャパゲティ」なのです!韓国の甘味噌とイタリアンなテイストのブレンド!もうはっきり言います。チャパゲティ単独で食べたほうがおいしいです!!!(決してパラサイト的食べ方を否定しているわけではありません^^;)甘辛くなく、黒味噌のコクとスパゲティっぽいコクが加わって・・・ああ、大好き!ぜひ、単独チャパゲティも味わってくださいませ。今日、久しぶりに単品でチャパゲティ食べて、感じました。そう!私は、チャパゲティが大好き!!!です!!!それを伝えたくて、長々とこんな記事を書いておりますw

ノグリラーメン単品もおいしいです。こんな板昆布が入っております。そして生卵を最後に落とすのが絶対いいです。ほどよい辛さです。辛ラーメンの一歩手前くらいの辛さですかね。

※チャパゲティもノグリも一時、パラサイトアカデミー賞効果であちこちのネットショップなどでも品切れになっていたり、高騰していましたが、今ではどこでも手に入りやすくなりました。値段もお店によってそれぞれです。韓国食材店、輸入食材店はもちろん、某大手スーパーでは、普通に日本のラーメン売り場の中にあったという話も聞きましたよ。セット売りというお店もあるようです。

※新聞記事の取材のとき、本当はお肉入りも作ったんですが、記者の方が薄切り肉を買ってきてしまい、絵的には映画っぽくなくて却下されました。でも、私的にはよほど上等なお肉でないと、角切りのミディアムレアな感じにはできないので、薄切り肉の方が麺とまざりあっておいしくいただけますわよ。映画とは違うけど、普通のお肉でやるなら薄切り肉でもいいと思います。あと、目玉焼きが同じ鍋でできないとき、電子レンジの200Wでちょっとづつやるときれいな目玉焼きもできます。こちらは、ちょっとづつレンジであたためてたら、奇跡的にハート♡の黄身になったのです!これは、世界はおいしいもの愛でつながりますよねってことかなとw!お試しあれ(^^♪


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