9月の「消費者理会」のゲストは足立光さん
株式会社秤の小川と申します。10年以上の総合広告代理店でのコミュニケーション支援の経験とデジタルマーケティング会社とPR会社でのコンサルティング経験を経て、2018年にマーケターに有用な効果検証法をメインテーマとして統計や因果推論の知識をまとめた「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」を出版、2019年12月に法人を設立し、今は業務委託でアドバイザーやアンバサダーなど複数の役割で活動しています。
【更新情報2024年5月26日】
「その決定に根拠はありますか?」
確率思考でビジネスの成果を確実化するエビデンス・ベースド・マーケティング
戦略を導く為の「エビデンスの作り方」をテーマに、これまで体系化してきたノウハウを紹介したマーケティング・インテリジェンスの書籍を出版致しました。5問の調査でTVCM(施策)→コンビニで商品を見た(要因)→売上がいくら増えたか?→年間16.67億円(効果)の様に経路ごとに構造的に効果を把握する国際特許(PCT)を出願した分析法など、確率モデルや因果推論をプロジェクトで実際に活用している方法を特典の動画講義も活用して実装レベルの知識まで提供しています。
消費者理会
JX通信社の松本健太郎さんのお声がけから、同社の新たなチャレンジをサポートする役割も担っています。同社は、「テクノロジーで『今起きていること』を明らかにする報道機関」を目指す報道ベンチャーです。
私は、FASTALEART for Marketingというツールのアンバサダーとしても活動しています。これは、マーケター向けにユーザーの興味がある1テーマに分析対象を絞り込み、そのテーマでのツイートの抽出と分類までを機械学習によって行い、人間が行うと膨大なリソースがかかるデータの前処理を効率化し、ブランドの消費者動向や仮説のタネをいち早くキャッチすることを可能とした先進的なツールです。以下がサービスサイトです。(β版の分析イメージなど、本note後半で詳しくご紹介)
ロイヤルカスタマージャーニーという分析もローンチされました。
このnoteでは、松本さんと素敵なマーケターのゲストをお迎えして行っているウェビナー「消費者理会」についてご紹介します。
消費者理会(9月28日火曜日20時~21時)
FASTALEART for Marketingや、それを展開するJX通信社について皆さん(マーケター)に知ってもらう活動から始めています。
そこで松本さんとはじめた無料ウェビナーが「消費者理会」です。「消費者『理解』」のための『夜会』的なイベントで、毎月1回開催しています。ホストは松本さんで、ゲストと私が消費者理解をテーマに松本さんが出した問いに対して回答しつつ、参加者の方の質問も交えて皆で議論しています。現段階では、まずは参加者の方に学びを得て頂くことを目的にしているので、ツールの宣伝はしていません。
事前打ち合わせでは、「ぶっつけ本番でお願いします」とゲストの皆さんにお伝えしています。独自の経験知見をもつゲストの皆さんの生っぽいお話をお聞きしたいからです。
2021年9月28日(火)20時~21時のゲストは、足立光さんです。マーケターで知らない方はいないんじゃないでしょうか?私は2020年8月から氏の「無双塾」の会員としても学ばせて頂いています。
無双塾の名前の由来は、足立氏が数々の企業・ブランドを危機的状況から復活させ、「足立無双」と呼ばれていること、また足立氏が常日頃から唱えている「唯一無二の存在(無双)になる」という思いからだそうです。無双塾のホームページから足立光さんと塾の紹介部分を引用させて頂きます。
マーケターは好奇心と視野の広さが重要な職業だと思います。足立さんのネットワークから、普段われわれがお会いできないような方(世界で活躍されているような方や有名な経営者やマーケターなど)のお話が聞ける、他では学ぶことができない環境を頂いています。
足立光さん、著者も多数です。ほぼすべて読んでいますが、私が一番好きなのは「あなたの知らない」マーケティング大原則です。過去、衝撃的だったその感想を1.5万文字のnoteにまとめました。足立光さんと土合朋宏さんによる共著で、二人の筆者の豊富な経験と知識をもとに、「学術的研究」の視点からでは言及されないリアルな「マーケティングの大原則」を事例を交えて紹介されています。
9月28日火曜日20時からの消費者理会で氏と松本さんとぶっつけ本番の語らい、どんなお話がお聞きできるでしょうか?今から楽しみです。みなさんもぜひ!Zoom登録は下記からお願いします。
Zoom登録
FASTALEART for Marketingによる「ブランドリスニング」とは?
既存からあったソーシャルリスニングに内包される概念として「ブランドリスニング」という新たな価値をマーケター向けに提供するサービスです。炎上監視とも重複します。主に自社ブランドにまつわる言及を察知する炎上監視の視点に加え、そこから得られる消費者の声をマーケティング活動に活かすものです。
ファミチキで「ブランドリスニング」
私もユーザーとして契約しているFASTALEART For Marketingのβ版を使って調べてみました。テーマは、ファミチキです。
上記の記事には2021年8月10日からファミリーマートが創立40周年を記念したキャンペーンとして、ファミチキやサンドイッチ、サラダ、お菓子など人気商品20種類を値段据え置きで「40%増量」する取り組み(足立さんがけん引されている!?)において、とくにファミチキがTwitterのトレンドに入るほどの話題となっていて「とにかくデカすぎる!」と、写真を添えてツイートするユーザーが急増したとあります。
私の自宅周辺のコンビニは、家から近い順に、セブンイレブン(徒歩3分)ローソン(徒歩5分)、次がファミマ(徒歩10分)なのですが、「足立光さんの塾に通っているから」という理由を差し引いても、一人の消費者としてわざわざファミマに行く回数が増えています。増量キャンペーンを見て、まずお店に確かめにいきました。一人で食べてみたりもしましたが、共働きの家内と今日の夕食はラクに済ませようか?「ファミマ40%増量だからそれを食べよう(ファミチキ&焼き鳥)」と提案して実際に、我が家でファミマ40%増量ディナーが開催されたこともあります。
そんな私も(家族も)大好きなファミチキでブランドリスニングしてみました。FASTALEART For Marketingのβ版の分析画面を少しご紹介します。(画面はβ版なので、今後変更される可能性はあるみたいです)
これが、分析画面の一部です。ここでは「施設に関する反応」のツイッター投稿の抽出を選択した画面をキャプチャしました。
機械学習によって、ファミチキに関する投稿を文脈から抽出分類してくれています。
投稿個別に、フォロワー数、感情の判定フラグやリツイートの予測数といった値も紐づいています。
通常のソーシャルリスニングでは施設(ファミマ店舗)に関する言及を見ていきたいと考えた際は、「ファミチキ」というフレーズに加えて、どんなフレーズ(たとえば「店」)などと一緒に言及されているか?フレーズを仮説して投稿を抽出をしていくステップが必要です。一緒につぶやかれているフレーズを何度も追加したり、除外すべきフレーズを考えて、店舗に関連する言及を抽出していく膨大な作業が必要です。
一方で、FASTALEART For Marketingのユーザーは、その作業をする必要がありません。機械学習のフィルタ機能によって、投稿(ここでは「ファミチキ」)の分類をしてくれるからです。ここから任意に指定したフィルタ内容に応じてファミチキの投稿を見ていくことができます。
人気がゆえに混んでいたり、「増量のファミチキが売り切れていた(涙)」などクレームじみた投稿もありますが、ファミチキ好きであるが故のポジティブな投稿と捉えられるものが多かったです。
こうした店舗に対応するクレームはマーケティングで大きな意思決定につながる場合もあります。ツイッターは匿名アカウントも多いので店舗スタッフに直接は言わないけれども、ネガティブなホンネをネタっぽく投稿する方も多いと思います。
そんな声(ホンネ)が店舗の運用改善の大きなヒントとなります。投稿の抽出や分類といった前処理の手間を省いてスピーディに把握することは、小売りや飲食、商業施設など、多くの店舗業種のマーケターにとって大変重要なことではないでしょうか?
投稿データを抽出して人力で、先に示したフィルターで分類するには膨大な工数がかかります。その投稿に含まれる単語や、含まれない単語などを細かく考えて指定してそれぞれ抽出する必要があるからです。FASTALEART For Marketingの分類用フィルタの粒度で投稿を私が分類しろと言われたら、白旗を上げたくなるレベルです。
FASTALEART For Marketingは、特定のブランドをテーマとして機械学習によって学習データから(≒文脈などから)分類してくれるので、前処理のリソース浪費を避け、マーケターが意思決定に役立つヒントを素早く得ることができるものです。自らが手掛けるブランドの消費者動向や仮説のタネをいち早くキャッチしたい!と思う方は、ぜひ以下のサービスサイトをご覧いただきたいと思います。
以上となります。ここまでお読み頂きありがとうございました。
【更新情報2024年5月26日】
「その決定に根拠はありますか?」
確率思考でビジネスの成果を確実化するエビデンス・ベースド・マーケティング
戦略を導く為の「エビデンスの作り方」をテーマに、これまで体系化してきたノウハウを紹介したマーケティング・インテリジェンスの書籍を出版致しました。5問の調査でTVCM(施策)→コンビニで商品を見た(要因)→売上がいくら増えたか?→年間16.67億円(効果)の様に経路ごとに構造的に効果を把握する国際特許(PCT)を出願した分析法など、確率モデルや因果推論をプロジェクトで実際に活用している方法を特典の動画講義も活用して実装レベルの知識まで提供しています。