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マーケティングサイエンス&雑感

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拙書「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」(デジタルとマス、マーケティング施策効果を定量化し、予算配分の試算まで行うマーケティングミックスモデリングをExcelで演…
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2019年5月の記事一覧

食品スーパー「サミット」を復活させたマーケティング改革、記者会見での男泣きの理由とは?

かつて、スーパーでは当日売れ残りの生前食品を翌日付けとウソをつき、梱包し直すリパックという行為が当たり前に行われていたそうです。こんなことがまかり通っていたかと思うと、ゾっとしますよね。。。 社会派映画「スーパーの女」は、業界のタブーとなっていたリパックに斬りこみ、作中で舞台となっていたスーパーがその悪習を辞めるシーンが描かれています。作品のモデルとなった客にウソをつかない正直なスーパーが住友商事が作ったサミットであり、8代目社長の荒井伸也氏(以下荒井氏)は同業者の猛反発に

データ戦略の会社が考える「成果が出ないデータ分析/AI導入が多い理由と、 成功確率を上げるために何が必要なのか」

最初にタイトルに対する結論ですが、成功確率を上げる、つまりビジネス上の意味がある成果を得る確率を高めるために必要なものは 1) ビジネス上の成果と紐付いた適切な「目的」 2) 目的を達成するための「戦略」 3) 戦略を実行するための「チーム(+チームが使えるリソース)」 4) チームが本来の力を発揮するための「セットアップ(立て付け・お膳立て)」 です。 この記事では、まず最も重要な目的について考えてみます。 他の2) 〜4) は、全て目的がなければ、始まりません。こ

マーケティング施策の効果検証において「指名検索数」が重要な指標になるワケ

【更新情報2024年5月26日】「その決定に根拠はありますか?」 確率思考でビジネスの成果を確実化するエビデンス・ベースド・マーケティング 戦略を導く為の「エビデンスの作り方」をテーマに、これまで体系化してきたノウハウを紹介したマーケティング・インテリジェンスの書籍を出版致しました。5問の調査でTVCM(施策)→コンビニで商品を見た(要因)→売上がいくら増えたか?→年間16.67億円(効果)の様に経路ごとに構造的に効果を把握する国際特許(PCT)を出願した分析法な

指名検索が多い映画は興行収入も多い説(映画編)

【更新情報2024年5月26日】「その決定に根拠はありますか?」 確率思考でビジネスの成果を確実化するエビデンス・ベースド・マーケティング 戦略を導く為の「エビデンスの作り方」をテーマに、これまで体系化してきたノウハウを紹介したマーケティング・インテリジェンスの書籍を出版致しました。5問の調査でTVCM(施策)→コンビニで商品を見た(要因)→売上がいくら増えたか?→年間16.67億円(効果)の様に経路ごとに構造的に効果を把握する国際特許(PCT)を出願した分析法