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わたしの幸せな結婚 8巻の感想(後編)

【追記】~血液型で読み解く夫婦の関係性について~及び
 ~清霞の罪に関する見解~を後から加筆。
8巻を手にしてから何回も何回も読み返して、徐々に見えてきたことを改めて書いておきます。(多少ネタバレしているのでご注意ください)

最初に書いた感想記事に追加で書き足そうと思いましたが、あまりに長くなってしまうので、前後編に分けて書くことにしました。(^^;
ちなみに、以前書いた8巻の感想(前編)はこちらになります。



清霞さんの可愛らしさがヒートアップ 読み解く鍵は・・


なにはともあれ、清霞さんがどんどん可愛らしく思えてきました♪
 
今更ですけど、私はどうも清霞さんの子供っぽさを少々誤認してました。
とりわけ“人付き合い”=特に“女性(美世さん)”に限っての子供っぽさだとばかり思っていたのですけど……。
 
読み解く為のキーワードは、清霞の先輩・稚田さんのセリフ:
箱入りお坊ちゃん
それと、6巻で美世さんが簪を贈られた際に思った清霞の人となり:
優しくて不器用で、意外に甘えんぼで、ときどき可愛らしい人
このあたりでしょうか?

とにかく、清霞さんのキャラが苦労知らずの箱入りお坊ちゃまで、当初よりずっとずっとかなり子供じみている‥のがなんとなくわかってきたのです。
 
だからこそ、実の親より慕っていた壱斗さんに突き放されたあの時、いとも簡単に傷つき、いじけて意固地になってしまったんだなという清霞さんなりの事情が読めてきました。
 
そもそも人付き合いが苦手というのも、彼の場合まともに付き合ってきた人間が極端に少なすぎる気がします。やはり、最も身近な肉親=実の両親にしっかり愛情を注がれていなかったというのが影響しているのでしょうね。

異能という能力あっての師弟関係(壱斗さん)や雇用関係あっての使用人(ゆり江さん)とかでなく、利害抜きの純粋な親からの愛情を受けて生まれる<自己肯定感>と共に幼少期に育まれるべき<自分以外の他者を受け入れる土台>が不充分だったから、長じてもすんなり人の輪に入ってゆけなかったのだと思います。

先日偶然SNSで、「機能不全の家族の中でまともな人間が育つ訳がない」といった意見を見かけましたが、清霞さんも残念ながら多少当てはまっていたようです。
 

先代の正清氏との共通点

そして、実年齢よりはるかに子供っぽいのと負けず嫌いなところは、どうも父である正清氏に似ている気がします。
 
7巻で二人の訪問を受けた際、<清霞の性格も薄い色彩もどちらかというと芙由似だ>という美世さんの述懐があるけれども、顔立ちは父親そっくりらしいし、纏う雰囲気も似ているそうですし。
 
実の親子なんだから、似ている部分もあるにはあるけど、結局清霞さんの場合、子供時代から両親より壱斗さんやゆり江さんに感化されてる分、人間的にずっとマシに育ってるのが改めてよくわかった次第です。
 
霖雨の事件で己の幼稚さと未熟さが仇となり、大切な人を喪ってしまいます。
しかし、それで終わることなく、その後猛省して軍に入り、現在の地位にまで上り詰めました。
基本実力主義で常に命の危険と背中合わせの軍隊という組織では、異能者とはいえ、お坊ちゃま育ちの清霞さんには苦労もあっただろうに‥途中逃げ出さずにちゃんと成し遂げてるあたりは偉いと思います。
 
今回、8巻の中の書き下ろしの2編、両方とも正清氏が出てきたことで、より一層息子の清霞さんとの違いが浮き彫りになった感じ。
 
2024年5月の現状では、未だ漫画版の方でもアニメでも出番がなく、具体的なビジュアルが不明な状態ですけど、今後アニメの第2期開始と共に嫌でも存在感増すのは目に見えてますからね。
 
ただでさえ、息子と瓜二つな美貌なだけに読者(視聴者)を混乱させないよう、この時点で二人の違いをかなり際立たせてくれた作者さまにはお礼を言いたい気分です。m(_ _"m)ペコリ


【付け足し】~清霞の罪に関する見解

正直あの過去話を読んだ当初は、あのアスランを上回るお馬鹿っぷりに少々唖然としたのは確かです。でも人間誰しも神仏かみほとけじゃありませんからね。完璧じゃないからこそ、未熟さ故に間違う時だってあるんです。
 
問題は、過ちを犯した後なんです。自分の過ちを認め、ちゃんと反省することこそが大事なんです。
作中では、本人の主観で“重すぎる、あがないきれぬ罪”と書かれていましたが、心から反省し、真摯に償おうとする人をそれ以上責めようとは思いません。
 
基本“自灯明=自己救済”を説く仏教や武士道精神めいたものを尊ぶ水星牡羊座の私がやや苦手とするのは、自分の傷口しか見ない人間。(鬱とか病気の人は除く) 自分の不幸に囚われたまま、安易な自己憐憫に陥り、動けなくなってしまう人です。
 
清霞さんはしかと悔い改め、その後ひたすら軍人の道を突き進んできました。さらにアスラン同様、真面目過ぎるが故に自分から幸せに背を向けていた感じがするけれども、彼のそういう人柄も含めてとても愛しいと思えるようになりました。(*^.^*) ほうっ
(初めはあの両親の人形の話は正直意味不明だったけど‥結果的に私の中での清霞さんの可愛らしさが益々増大しちゃいました♪)

【追記~血液型で読み解く夫婦の関係性について】

7巻でついに挙式&床入りも済ませ、8巻ではいかにも新婚らしい仲睦まじい二人の様子が描かれていました♪
O型タイプの夫:清霞さんとA型タイプの妻:美世さんの場合。
血液型のおもり関係でいくと夫が妻におもりされてしまう<姉さん女房タイプ>
夫が行動面で積極的にリードしつつも、精神的に下支えしつつ補佐する、面倒を見るのは妻の方になります。例えるなら、清霞さんが社長で美世さんは秘書、もしくは、アスリート清霞&マネージャー美世みたいな関係です。
 
A型は基本過干渉で、愛情表現はもっぱら世話焼き&心配性な感じです。今後も清霞さんの為に、控え目ながらもせっせとマメに気を遣い尽くし続けるに違いありません。
一方で、O型の愛情表現は割合ストレートでおおらか、特に強者の場合は太っ腹なので、今後も美世さんの為に櫛や着物以外にも妥協せず、必要とあらば選りすぐりの一品を選んで贈り続けることでしょう。
また、O型の愛情表現としては教え好きが挙げられます。クロスワードパズルにハマった美世さんの為に、わざわざ自分の愛用の百科辞典を本邸から運んで貸し出すなど、その方面に関しては手間暇を惜しみません。(コミックス特装版3巻より)
葉月さんもO型っぽいので、上流階級に身を置く女性(&母親)の先輩として、今後もますます美世さんの教育に熱が入ることでしょう♪
 
ところで、美世さんは姉妹の姉の立場で、清霞さんは、姉弟の弟の立場。
当初は8才もの年齢差を怪訝に思いましたけど、清霞さんの子供っぽさを考えると夫婦となってからは、そのうち互いの年齢差が埋まり、やがて逆転してしまうのも時間の問題かもしれません。ププッ ( ̄m ̄*)

他の血液型の組み合わせも知りたい方は、こちらを参考にしてください。

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