農産物の直接販売をしていて楽しい話

我が家はお米を作ってますが、それを農協などに出荷するのではなく、自分のところで精米などまでして「くろせさんちのお米(仮)」として通販(産直)で売ってます。

先日、我が家のお米を定期購入してくれているお客さんから、いつもの出荷日より前倒しで出荷して欲しい、と言う依頼があったのですぐに出荷したところ、メールを頂きました。

いつもお世話になっております。
美味しいお米をいつもありがとうございます。
急な依頼ですみません。
ありがとうございます。思いのほか食べすぎてしまったようで、、、すみません。
とても助かります。
最近は雨も多く変な天候続きで大変なことと思いますが、天候に恵まれますよう、お祈りしています。
これからもどうぞ宜しくお願いします。

お客さんからのメールより

いや、謝らないで…。たくさん食べてくれてむしろこっちが感謝ですから!!

ホントこういうメールもらえると励みになります。
外が毎日長雨で今年のお米の出来が不安でイライラしてますが、もうそういうのをすべて凌駕する嬉しさです。

直販をやっている楽しさ

直販をやっていてホント楽しいのは、このように、お礼を言われたり頑張ってくださいと言ってもらえることではないかと思います。

高く売れることが楽しさか

直接販売をしていると他の農家から「直販だと好きな値段で売れるよね。」とか「高く売れるからいいよね。」と言われたりします。

もちろん好きな値段はつけられます。ただその値段で売れるかどうかはわかりません(笑)。

そして、市場に出すよりは高いですが、その分小分けしたり出荷したり、請求したり、請求したのに入金されず督促したり、その一部は回収できなかったり、と言う手間やリスクもすべて抱えます。
要はその手間賃が上積みされているだけであって、利益が大きくなるわけではないと思ってます。

なので、高く売れるとかいうことは直販をやっている上での楽しさ、価値としてはそれほど大きくないと思ってます。

むしろ経営面で安定的に稼ぐことを考えると、個人に細かく売るよりは、中規模から小規模の業務用契約をしっかりと見つけることが一番ではないかと思います。

クレーマーだとかはいないのか?

さて、ここからは余談です(笑)

直接販売していると「面倒なお客さんはいないの?」と聞かれることがあります。
売る側がクレーマーと言うのはよくないと思いますが、クレーマーとまではいかないお客さんも含めて、接客に苦労するお客さんも多少います。

ただ、その割合は正直非常に低いです。でも、精神的な負担が大きいのも事実です。

と言うことで、最後に新たに直販を始めたいなーと言う方へのクレーマー対策のアドバイスを。

クレーマー対策:高く売れ

事前に色々とツッコまれそうな部分や商品のわかりにくい部分について商品を売る前に写真や注釈など入れて説明などしておく、とか、言う方法もありますが、一番のクレーマー対策は「価格勝負に出ない」ことだと思います。

どスレートに書きますが、価格で勝負した場合には、色々と無理な要求も多いお客さんが多い傾向です。

もちろん「お安いんだから仕方ないわね」みたいな割り切りをする方もいますし、とても良いお客さんもいるのですが、比率的には明らかに値段で勝負した時の方がトラブりやすいお客さんが多いです。

また、対応する側の感情としても、「JA出すより10円高いだけなのにここまで対応しなきゃいけないの!」と思うよりは「まぁ50円高いんだから…」と思えば心にも余裕が持てるもんです(苦笑)
接客の態度としてこれが正しいかわかりませんが、でも正直心に余裕があればそういったお客さんへの対応もメンタルやられずにやることができる(全部ではないけど)のもまた事実です。

よって、はっきり言いますが、「高く売る」が第一のクレーマー対策だと思ってます。
ご参考まで。

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