表紙が布

新潮社の「日本詩人全集」13『木下杢太郎 山村暮鳥 日夏耿之介』(1968)と、集英社の「日本の詩」シリーズの6『木下杢太郎 日夏耿之介 山村暮鳥』(1979)は、同じ3人である。詩人が書いた全部の詩が入っている本ではなくて、読める詩が、この2冊で違っていて、新潮社の本にあって集英社の本にない詩があり、集英社の本にあって新潮社の本にない詩がある。「日本詩人全集」の箱とカバーを外すと、表紙が、銀色を(私に)思わせる灰色の、布であり(そこに赤い文字の題名)、「日本の詩」の箱を外すと、表紙が、光を反射する赤の、布である(そこに金色の文字の題名)。この2冊の両方で、暮鳥についての解説は山室静。

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