ミミズクとカエルと(踊っている)魚たち

山村暮鳥の童話集『ちるちる・みちる』(洛陽堂、1920。ここには「名著復刻 日本児童文学館」、ほるぷ出版、1973)は、背表紙に名前が「ヤマムラ・ボチオ」と書いてある。やまむらぼちょう、であるのだが、このようにも、書いたようだ。短い童話が、たくさんある。いにしえの、線が多い版画のような、暗い、迫力がある絵は、誰が描いたのだろう。ナマズの子であると思ったら、オタマジャクシであったので、カエルになった話があった(「蛙」119~122ページ)。ミミズクが、「高いたかあいところにある」星の國に飛んでいって帰ってきたと言って、カエルが、星の國は池の水の底に「あるんですぜ」と言って、どちらであるかと話していたら、池の中で「魚類〔2字ルビ さかなたち〕」が踊っていた話もあった(「星の國」169~175ページ。ミミズクとカエルと魚たちを描いている、いにしえの、線が多い版画のような、暗い迫力のある絵も)

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