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【YouTube文字起こし】成人期の生活(生活介護利用の場合)

おことわり


このシリーズで紹介しているケースは全て架空のものとなります。
おがるがこれまで関わってきたケースをふりかえり、よく出会う成人期の生活スタイルをまとめたものです。
特定の個人の方の生活を紹介しているものではありませんので、ご了承ください。

ここでは、発達障がいのある方の成人期の生活として、生活介護を利用されている場合のお話をさせていただきます。

プロフィール

プロフィールのご紹介です。
Fさんは30歳の男性です。
幼い頃に自閉症と知的障害の診断を受け、療育機関で支援を受けていました。

小学校から特別支援学校に入り、高等部では寄宿舎で生活をしていました。卒業後は自宅に戻り、生活介護を利用されています。

現在の支援機関

現在はこのような方々がFさんをサポートしています。
平日は2ヶ所の生活介護事業所を併用し、週末は行動援護のサービスを利用して、外出などをしています。
また、月に2回ほどショートステイを利用しています。

各機関の役割は画像のようになっています。

生活介護ぴらは作業や個別活動をメインに行い、生活介護リッキーでは小集団の余暇として運動やイベントの参加を提供するという役割分担があります。

また、個別の余暇は現在は行動援護サービスとご家族で行うこととしています。
将来の自立を見据えてショートステイを利用し、相談室が全体のコーディネートをしています。

おがるは相談室やご家族のサポートという役割で、間接的にご本人を支援するという立場です。

以前の生活

支援学校の高等部を卒業した後は、平日は生活介護ぴらに通い、週末はご家族がサポートするという生活でした。

しかし、体を動かすことが好きなFさんをご家族が毎週末サポートしていくのは負担が大きく、次第に自宅で過ごす時間が長くなっていきました。
ご本人は思うように体を動かせないストレスからか、細かいことにこだわったり、ご家族に注意を受けた際に大きな声を出すようなことが見られ始め、ご家族が主治医に相談し、おがるへとつながりました。

ご両親はFさんのことは、できる限り自分たちで見ていきたいという想いと、将来を考えるといつまでFさんのサポートを続けられるのかという不安がありました。

今後の方向性の整理をおがるの面談で行い、やはり自分たちがまだ元気なうちに、本人の自立の準備をしていきたいということになり、相談室へ一緒に行くこととなりました。

現在の生活

相談支援専門員の方が、ご家族やご本人のお話を伺って、サービスを調整し、現在の支援体制ができました。

平日の仕事と余暇のバランス、ご本人の体を動かしたいというニーズやご家族の役割、将来を見据えたサービス利用が考慮されているかと思います。

新しいサービスを利用する際には、必ずご本人も見学に行き、様子を観察するようにしました。

成人期の生活スタイル

将来の自立に向けて、暮らしの場について関係機関で検討を重ねています。ご両親はグループホームでの生活を希望されているため、体験利用の準備をしているところです。

ご本人がその人らしく生活することができるよう、周囲が連携してサポートをしています。


発達障がいのある方の成人期の生活は様々ですが、生活介護を利用している場合としてご紹介しました。
この動画が皆さんのお役に立てればと思います。
ご視聴ありがとうございました。


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