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【YouTube文字起こし】ペアレントメンター


みなさんこんにちは
札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがるです。
今日はペアレントメンターについてご紹介をさせていただきます。

ペアレントメンターとは、「親による親のための相談者」という意味で、発達障がいがあるお子さんを育ててきた先輩親が、診断を受けたばかりの親御さんや日頃悩みを持つ親御さんたちの相談を受け、今までの子育ての経験を活かして気持ちに寄り添い、共感したり、関係機関の紹介などを通して子育てを応援するという取り組みになっております。

発達障がいがある方への支援において、保護者支援はとても重要とされております。そのため厚生労働省から各自治体に向けて実施することを推奨されている取り組みの1つでもあります。


札幌市においては、平成23年度より親の会クローバーが札幌市から委託を受け、メンター養成をスタートしております。また、札幌市の場合は事務局を設置し、私たち札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがるも事務局として協力をさせていただいております。


札幌市のペアレントメンターさんたちは、JDDネット北海道加盟団体で、札幌市に活動拠点を置く親の会の会員。また、その親の会の中で中心的に活動を行っている経験豊富な保護者の方々が養成研修を受けて、メンターとなっております。養成基礎研修、フォローアップ研修を終了し、毎年さらにフォローアップ研修を受講して研鑽に努めております。


札幌市はどうやってメンターさんと出会うのかというと、所属機関、例えば幼稚園・保育園、学校や各事業所を通して、支援者の方からご依頼をいただくという形を取らせていただいております。というのも、メンターさんがずっと関わっていく、相談に乗っていくというのではなく、所属機関の身近な支援者の方がいることを前提に、メンターさんはお話を伺います。メンターの派遣を通して、所属機関の皆様にも保護者の困り感やお気持ちを把握していただき、その後も継続的に支援をしていただくことが大事だと思っており、そのため支援機関からのご依頼という形を取らせていただいております。


こちらはご依頼いただく際に提出いただく申込書になっております。お申し込み時にはここに書かれているような内容を確認させていただいております。


尚、申込書につきましては、クローバーさんのホームページにございます。ご覧のように進めていっていただけると、申込書が見れます。こちらをダウンロードしてご利用ください。申込先はおがるとなっております。


ペアレントメンターさんは、現在数十名の方が養成を終えられております。メンターさんのお子さんの年齢や診断名、在籍級、背景は様々な方がいらっしゃいます。ですので、ご依頼いただいた内容をもとに、メンターさんの選定をし、派遣をさせていただいております。

お申し込みをいただきましたら、メンターさんを派遣ということになります。事業所に訪問させていただき、事業所のスタッフさんと一緒にお話を伺わせていただきます。終了後には事務局を中心に振り返り・スーパーバイズを行い、メンターさんが不安を持ち帰らないようにフォローをするということもしております。また、今後の活動をより良くするために、ご依頼いただいた機関の皆様にもご意見をいただいております。

メンターさんの派遣の形態としては、個別の相談や事業所の茶話会の中にメンターさんもお邪魔をさせていただくといったグループ相談のようなもの。また、研修の講師として保護者の方にお話をさせていただくことはもちろんのこと、事業所のスタッフさん向けに「保護者ってこんなこと思っていますよ」ということをお話させていただくこともございます。また同じく保護者支援の1つであるペアレントプログラムを実施する際に、スタッフとして参加をするといった派遣もございました。

ご依頼いただく派遣先も様々で、児童発達支援や放課後等デイといったお子さんの事業所は割合としては多いですが、医療機関や成人の事業所からもご依頼をいただくこともございます。研修会については、市立の幼稚園の保護者学習会に呼ばれたり、放課後等デイの職員の研修といったところに呼ばれたということもございます。

こちらはメンターさんと実際に出会われた保護者の方々の感想となっております。

 ・いつも不安に思っていたことが相手の顔を見ながら経験者のお母様方からの言葉で直接伺えたのが今までできなかったことだったため、とても良かったです。
 ・保護者同士の話し合いの機会は持てる人は持てるが、持てない人はまるで持てない状況なので、こういう機会がもっとあると良いと思いました。
 ・どなたもその時々悩んだり立ち止まったりするんだな、と。私だけじゃなかったんだと、とても励みになりました。
 ・今後の道標として、先輩である保護者の方々の考えやアドバイスをいただける機会があれば、この子育てがとても心強いものになるように思いました。

といったお声が寄せられております。

私たち支援者も「こういうふうにしてみるとうまくいくかもしれないね」「こういう方向性があるかもしれない」という話をさせていただくことはございますが、やはり同じ立場であるからこそ、話を聞いてもらえたということであったり、「分かるよ、頑張ってるね」という声をかけてもらうということで、「自分は一人じゃないんだ」という安心につながるのだと思います。

では最後に、今後のペアレントメンターの活躍のためにということをお話をさせていただきたいと思います。ペアレントメンターは先輩保護者さんによるボランティア活動になります。あくまでもボランティア活動であり、「役に立ちたい」というメンターさんたちのお気持ちで動いてくださっている部分がとても大きいです。このメンターさんたちが安心して活動を続けられるように、支援者の皆様にもご協力をいただけると大変ありがたいです。

また、このペアレントメンターの事業は単独で進めていけるものではないというふうにも感じております。地域のニーズを整理した上で、支援機関の皆様と一緒に連携しながら進めていけるといいなと感じております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ペアレントメンターについて、疑問・質問などがございましたらおがるまでお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。

私からは以上になります。

では、続きまして、コーディネーターでリーダーメンターのクローバーの長田さんからお話をいただきたいと思います。長田さん、よろしくお願いいたします。

皆様こんにちは。

札幌市ペアレントメンターコーディネーターを務めさせていただいています。長田と申します。よろしくお願いいたします。

ペアレントメンター事業をクローバー親の会が札幌市から受託して11年目になります。私たちメンターは発達障がいのある子どもを育ててきた先輩保護者であり、専門家ではありません。じっくりお話をお聞きする立場です。

メンターのリーフレットをご覧いただければ、活動内容が分かりますので、お目通しいただいて、相談や研修のご依頼をお待ちしています。またコロナ感染拡大に伴い、1月からオンラインによる相談も受け付けていますので、詳細をおがるさんにお問い合わせいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


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