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【YouTube文字起こし】成人期の生活(一般就労①)

おことわり


このシリーズで紹介しているケースは全て架空のものとなります。
おがるがこれまで関わってきたケースをふりかえり、よく出会う成人期の生活スタイルをまとめたものです。
特定の個人の方の生活を紹介しているものではありませんので、ご了承ください。

ここでは、発達障がいのある方の成人期の生活の一例についてご紹介したいと思います。

プロフィール

Bさん 30歳の男性です。
自閉スペクトラム症とADHDの診断があります。

大学を卒業した後に就職をするのですが、うつ症状が発症してしまい、通院することとなりました。
発達障がいの診断をその時に受けています。

その後、徐々にうつ症状が改善してきたので、倉庫関係の仕事を始めています。
現在は一人暮らしで家族と離れて生活をしているところです。

以前の生活

以前のBさんの生活は、ご家族と離れて暮らしていまして、甥っ子さんと時々休日を一緒に過ごすことを楽しみにしていました。

現在の生活

現在の生活は、就労先の方とのつながりを持ちながら、主治医の方と症状の確認をしています。
障がい者の相談室も利用して、福祉サービスのことも検討しています。

また、お仕事の休みの時には、甥っ子さんやご家族と会うことも楽しみにしているようです。

成人期の生活スタイル

Bさんの生活スタイルについては、職場には配慮を求めずに仕事をしています。

配慮を求めないという点では、Bさんは職場に発達障がいの診断を伝えずに、お仕事をしているということになります。
そのためBさんはお仕事では苦労が多いのですが、年に2回ほどおがるに来所して、仕事での困りごとを整理したり、どのように対応をしていくのか作戦会議を一緒にしたりしています。

もちろん、おがるから会社の方に電話をしたり、訪問したりすることはできませんので、Bさんがおがるに来所した際に、いろいろな関わりや取り組みことを検討しているところです。

休みの日には大好きな刑事ドラマを見たり、路線バスに乗って市内近郊を回っています。
また、同じ路線バス好きの甥っ子との外出も非常に楽しみにしているようです。

将来を見据えてという点では、仕事から帰ると非常に疲れてしまい、部屋を片付ける元気も無くなってしまっているようです。
そのため、部屋が散らかってしまっていったり、郵便物や部屋の片付けなど、しなくてはならないことができない時もあります。
そこで居宅介護サービス(家事援助)という福祉サービスの導入を今、検討しているところです。

また、今後は路線バスに乗って、少し遠めの旅行をしたいと考えているようです。

発達障がいがあることが、生きにくさにそのまま直結するということではないかもしれません。
Bさんのように自分で対応の工夫を考えて、そして必要な福祉サービスを検討しながら、自分らしい生活を送ることができている方もいるようです。

診断というツールを上手に使って、自分らしい生活を送ることを続けていければというふうに思っています。


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