aviutlと復縁しかけた
昨今では動画編集といえばAdobe Premier ProとかFinal Cut Proなどの優秀なソフトが列挙されている。
私も時代の流れに乗ってこういったソフトに手を出してみようという気はある。いざ手を出そうとするがPremierは買い切りが無くて高いし、Final CutもMacがないと使えん。そんなことを考えていたらこの記事を書いているノートパソコンの奥底から、ふと擦れた声が聞こえた。
”僕がいる”
古き良き動画編集ソフト「aviutl」
私がaviutlと出会ったのはかれこれ10年以上前のこと。
中学生になり、新しい友人の影響でPCゲーム実況にのめりこんでいたころ。
青鬼が代表とするゲーム実況の黎明期、現在ではその名を知らぬものはいないレベルの伝説的ゲーム、Minecraftの1.2.5が公開されたころ。
生まれた名作シリーズ「マインクラフターの日常」そのpart2
記念すべき?シリーズ初のコメント返信において、編集ソフトは何をつかっていますか?との問いへの答えとして現れたのがaviultであった。
中学2年から高校2年くらいまでの間、部活や受験の合間をぬいつつ計20本弱の動画を作った。全部aviutlで。
高校の卒業ムービー以外はすべて今でもネット上に転がっているけど、公表はしない。1万回以上再生されている者も数本ある(自慢)
PCに残された謎の編集ファイル
時は現在に戻る。
大学院卒業を機に、大学入学時に父に買ってもらったPCのCドライブがいっぱいだったのでwindowsを再インストールした。今この記事を書いているPCがそれである。
windowsの再インストールではDドライブの中身は削除されない。私はUserファイルの参照先をDドライブに指定していたので、大抵のデータは消えずに残ったというわけだ。
せっかくだから残されたファイルたちを覗こうとすると、Dドライブ直下に見えるaviutlの文字。
確かに高校の卒業ムービーを作る際にaviutlをダウンロードしたが、大学に入ってからは動画の一本も公開することはなかった。
ちょっと気になって起動してみると、なんか編集中のファイルがある…
結論から言うと、成人した際に買った万年筆を開封する動画だった。当時の自分がセンスあると思っているであろう編集がされていて恥ずかしい。正直今でもそんなに悪くないと思ってしまうのは自分が作ったからだろう。
(最後に載せておくので気になった方はチラ見だけしていってください。)
aviutl GPUを使っていなかった
この編集ファイルを開いていて思ったのだが、aviutlさん、あまりに動作がカクカクしている。17年製のノートパソコンとはいえ、一応GPUはGeForce 940MXと、内蔵よりはいくらかマシなものを積んだはずだし、もうすこし快適でもいい気がする。
ちょっと気になったのでタスクマネージャーを開いて確認してみるとそれはもう仰天仰天
いやGPUつかってないんかーい
本当に驚いた。頻度は少ないとはいえ、何度もaviutlを使ってこんなことに気づいていなかった自分が恥ずかしい。
環境の再構築
少し検索をしてみると、一部の処理をGPUに割り当てることでaviutlを高速化するプラグインがあるらしい。
というか、aviutl本体も2019年にアップデートが行われている!?リリース版1.00ができてからは更新がなかったし、開発もしていないものだとばかり思っていた。
最新の1.10に対応したプラグインも多数公開されているし、プラグイン紹介サイトもかなりある。まだまだ現役ソフトじゃん。さすがや。
これを機に環境を再構築してみることにした。いうても適当に解凍して放り込むだけだし、古いバージョンも残しておこう。
とりあえずは最低限程度の拡張機能を集めてみた。
本体と拡張編集は基本のキ、L-SMASH-Worksも使っていた覚えがある。
大本命は軽量化やらバグ修正やらをしてくれるpatch.aul
x246guiExの代わりにeasymp4
見た目を"ぽく"するためにSplitWindow
これで一旦試してみる。
主にSplitWindowを導入したおかげだが、久しぶりの編集画面はテンション上がりますな
肝心の動作なんですが、全然改善せず
そもそもpatch.aulはフィルター処理をgpuに任せるみたいなものだと思うのですが、私の場合フィルターを一切かけずにCPUが火を噴いている状態だったので、焼け石に水というか、焼け石の隣の地面に水みたいな状態
aviutlのお役御免が確定した瞬間でした。
供養
そんなaviutl君でしたが、せっかく環境構築したので、easymp4で数年前に残した編集ファイルを書き出してみた。
お目汚しを失礼しました。ホコリ舞ってるしシュール受け狙ってすべってるし見てて辛かった。
別のソフトに浮気しよ
結論としては、これ以降aviutlを使うことはないだろう。
かつて快適に使えていたのはデスクトップPCのCPUあってこそだったのだ。
次は無料どころでDavinchi Resolveとか試してみようかな。
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