龍神靈氣の流れる身体
龍神靈氣読本は、毎週月曜更新します。
今週は一日遅れで更新、コロナ自粛解除で乱れたペースを戻すには、
ちょっといろいろお時間が掛かりそうです。
コロナ自粛中に、靈氣もいろいろ変わりました。
まず一番は、伝授において対面伝授ができなくなったこと。
靈氣は基本、蜜の塊です。触る、呼気を吹きかける等接触をしないで
療術を施したり、技術を学ぶことができません。
ある一つの方法を除いては。
その方法が奥伝後期と呼ばれる段階で教授される「遠隔」という技法です。
遠隔とは、いま流行のリモート笑。
ある意味時代の先端を行っていたな、靈氣、とか思うわけで。
遠隔が生まれた背景には、いろいろな話が逸話としてありますが、それは
わたしが先人の一人から聞いた話で、それを裏付ける方法はありません。
そもそもが、西洋霊気主流の現代において、誰の話が本当で誰の話が虚偽で
あるかというエビデンスを取ること自体が難しいのだろうと思っています。
そこでわたし個人的には自分が臨床の現場で観てきたことをエビデンスと
しています。
靈氣を取得したとたんに硬直していた現実が動き出した(それもあり得ない方法で)生徒さんを何人観たか判らないからです。
それは、生徒さんだけではなく、どうやら依頼人であっても同様のことが起こっているらしいのですが、こと生徒さんは顕著に現れます。
そんなとき、思い出すある話があります。
その人は、かつてわたしの大切な友人でした。
どこでどう間違ったのか、ある日大阪から沖縄に逃げて、それっきり
戻ってこなくなりました。
ミュージシャンでしたが、大好きな音楽も、もうやっていないようでした。
沖縄の離島で暮らしている彼のBlogをしばらくして見つけ、連絡を入れましたが当然無視され笑。
つまり、自分のしていることが悪いことだと判っているわけです、本人は。
わたしに連絡したら、きっと説教される。
「逃げないで向き合え!」そう言われることがわかっているから、逃げる。
そっとしておいてあげよう、と思えるまでには随分時間が掛かり、随分傷つき。
そして、それまでの間、遠巻きに更新されるBlogを読んでいました。
やがて、その日はやってきました。
ある日、彼のBlogにこんなことが書かれました。
「昔世話になった人が教えてくれた。人を欺くと三倍で還る。
人を指さすと三本は自分に向く、それがエネルギーの法則。
だから、ちゃんとしないとダメなんだ(経験者談)」
それを読んだわたしは、かつて彼がこう言ってくれたことを思い出しました。
ライブの数日前、声が出なくなりそうになった彼は、SOSをよこしました。
「ヤバいねん、遠隔してもらえないだろうか」
思えば随分いろいろな遠隔の使い方を、彼のおかげで覚えました。
動かなくなったバイクを直したこともあります笑。
そして、遠隔をしていた彼は、よくこういってくれました。
「僕な、大丈夫って思ってんねん。僕の体にはえみさんの靈氣が流れてる。
だから、きっと大丈夫って」
そんな言葉が嬉しかったし、有難かったし、彼の歌が大好きだったし。
だからこそ、黙っていなくなられたことが本当にショックだったし。
どうしてわたしには言わんといてって、ほかの子にいうたん?
そんな思いがぐるぐる回っていたけれど。
あぁ、ちゃんと届いてたんやな、ならもうええか。
そう思って、それきり彼のことをあきらめることができました。
もう友達には、戻れないんだなぁって。
あれから、そろそろ8年になります。
いまでも、彼の体の中にはわたしの靈氣の教えが流れているのだと
信じています。
人を欺いたら三倍で還んねん、だから、そんなことしたらあかん。
いまごろ沖縄で何してんのかな、それとも故郷に戻ったのかな。
なんでもええわ、とりあえず幸せにしていてくれたら。
あんたの体にまだ、靈氣流れてるかなぁ。
たまに、そんなことを思ったりします。
日本に数えるほどしかいない故人の通訳。イタコでも口寄せでもなく三者面談風にお筆書きという自動書記を使い故人と遺された人をつなぎ明日を照らす活動をしています。サポートくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。