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あの日のわたしに「行ってきます」

死ぬより怖いことは、なんですか?
お目通し下さり光栄です、願いが叶う店・西陣の拝み屋です。
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2023年からの開運準備としてお薦めです★


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※本記事は「すずめの戸締まり」の一部ネタバレを含みます。閲覧はご注意下さい。

公開から5日、「すずめの戸締まり」をようやく観に行ってきました。来場者特典の新海誠本、まだ読めていませんが2020年の企画書の一部が冒頭で公開されていました。二年がかりで準備する、「一年半で人生を別物に」といって仕事をしてきたえみこ。「そんなに?」と何人に言われたかな、でも、人生が変わるくらいの、世の中に影響力を与えるくらいの偉業というものは、準備から二年くらいゆうにかかるものだと理解できない人に、所詮人生を変えることはできない。そういう話なのだと思います。

あなたには、「死ぬより怖いこと」はありますか?昨日の昼間、龍神靈氣奥伝の授業がありました。生徒さんが戸締まりを観に行かれたそうで、わたしが観る前だったのでいろいろ気を使って下さり、お話にならないようにしてくださったのですが。「東日本の話ですよね?」と言ったとき、少し含みのあるお顔をされたのですが、本編を見て、そうか現地のことを観ていない人にはあのタンカーの意味や、防潮堤の意味は鮮明には伝わっていないかも、と思ったり。そう、きっとあの映画はこの12年の被災地を知っている人と居ない人では観え方が全く違って見えるのだと思うのです。

昨日は家族で観に行ったのですが、被災地宮城・福島を観てきたわたし(劇中でそこがどこだか判った)とスタディツアーで岩手に行かせた息子(どこまでわかったか聞いてみようと思います)、そして被災地のことはニュースでしか知らない夫(どう思ったか聞いてみようと思います)。昨夜戻ってから個人のFBを更新しましたが、夜中にその記事を受けるように更新されていた息子のFBが、あの震災がわたしたち親子に齎した「命についての授業」を物語っていました。すずめと同じシングルマザー家庭だったあの日、未曾有の大災害にわたしは被災し、千葉県市川に閉じ込められ。子どもたち二人は100キロ以上離れた湘南に取り残された。あの発災直後に娘から届いた一通のメール、その文面をわたしは生涯忘れることができないと思うのです。ようやく繋がった電話の向こう、顔の見えない娘に息子を託し、後はひたすら天に祈るしかなかった。唯一の救いがあるのだとしたら、当時自宅があった辻堂はライフラインの寸断もなく、家はもの一つ落ちていない程日常があった、ということ。その分彼らの脳のパニックは大きかったのだろうと思うのです。そして、ふすま一枚隔てた部屋の向こうに彼氏と居る姉と、その横の部屋で帰らぬ母を一人待ち続けるしかなかった17歳の息子。震災から数年が過ぎて「あの日俺がどんな思いで居たと思うんだ」と言われたことがありました。ようやく、口にできたのだろうあの日の恐怖。そのときの申し訳なさと、悔しさをわたしは生涯忘れることはないでしょう。

「そんなこと言ったって、しょうがないじゃんね」息子のあの日の言葉にそう言う人が居るなら、その人はきっと幸せな人ですね。口にすることさえできないような大変な経験を、したことがないのだろうから。大切なものを失う、とか、相手のことを思えばそれが口にはできない、だとか。そういうことがないのだろうから。わたしにも「アンチ」という人たちが存在していて、このあたりのことを言われたことがありますが。その人たちがいつか、そんな経験をしたときに、どう振る舞うのか、見届けて下さるように、いまのうち閻魔庁に願い出ておこうと思います。

故人の通訳としてお仕事させて頂いて、早15年近く経ちました。その中で忘れられない故人の言葉があります。わたしにはじめて自動書記をさせた方、わたしの魂の恩人にあたるその方は自動書記で娘さんに手紙を書かせました。人生初の長い長い口述書記の一文に、「あなたのおかげで死ぬのが怖くなかった」という言葉があって。ご本人が死を受け入れたとき、気がかりは残していく家族のこと。その家族を、娘さんに託すことで死の恐怖を手放せた。そんな想いが目の前で紙に記されていきました。通訳を担当して3年目の秋でした、丸3年ただの一度も死の恐怖の片鱗さえ見せなかったその方が語った唯一がこのとき。死ぬのが怖くない人間なんていない、こんな当たり前のことをわたしは改めてこの故人に学び、命とは確率論なのだと悟ったのです。

その確率を決めるのは、命において最も怖いことが何であるかなのだろうな、と。あの震災の日、わたしも同じように悟りました。この命において最も怖いのは大切なものを守り切れなくなることだ、と。「命より大切なものはない」そんな風に人は言いますが。命より大切なものは、人によって違うのだろうと思います。ただ生きていても仕方ない、あの震災からの12年はそれを学ぶ時間だった。ただ生きるんじゃない、あなたはなんのために生きているの?それを深く問われた時間だった。その先に出した答えが「何も愛せなくなるなら、死んだ方がマシ」という結論。その結論に従ってあの震災からの10年は生きてきた気がする。

昨日の昼間、生徒さんが受験対策で来所しまして。いろいろ話すわたしに対し「そんな自信、あるわけないじゃないですか」的な言葉を言われました。「大丈夫だよ、できるって」そう伝え、前祝いをして別れましたが。やれることは判ってる、でもできる確証を、根拠をどこで取ればいいか判らない。彼女が言った言葉はそういうことだったんだな。映画を観てからふと、そう思いました。あの日からの12年、わたしがずっと同じだったことに気がついたから。シングルマザーとして我が子を守り、誰にも何もさせない力を持って、きっと成功した人生を送ってやる。15年前に離縁するとき、わたしはそう思っていました。婚家で家族で朽ち果てることは耐えられない。わたしがこの手でよっぽど自由な人生を子どもたちに用意してみせる。誰の横やりも指図も一切受けない、わたしがこの手でやってやる。そんな思いをすべて吹き飛ばされたのが、あの311と言う日。来所した市川の客先の玄関ドアを開ける前、偶然触れた地面で感じた静電気、あれは大震災の予兆だったんだと今なら判る。常世へ繋がる扉が誰にでもあるとするなら、わたしの扉はあの家の玄関だったのだろうと思う。あの「地上の静電気」に入りたくない、と思いながら潜った扉。その奥には、某宗教の教義と先祖供養の仏壇があった。同行者に何度も何度も言ったっけ。
「あなたがあの扉さえ開けなかったら、震災は起こらなかった」
とんだ言いがかりだわ、そんな風に当時言われていたけれど。あのときの自分の分析は、あながち間違いじゃない。そう確信が持てた昨日の映画。だとしたら、その扉を閉じる資格もきっと、わたしはあのとき得たのだろうと思うのです。要石になれば、多くは守れる代わりに大切なものだけを守れない。それでも人は力あるものを要石に、と望む。そうすれば、自分の半径3メートルは幸せが保証されるから。そんな人間の浅ましさを、この12年わたしは観てきたに過ぎないのかもしれない。そして、そんな人間に対し神というものがどのような慈愛を持って下さるのか、も。

えみこは、除去する人。だから閉じ師にはなれないし、なりたくない。でも、この世のよこしまが理由で正直者が泣かされるなら、扉を開けさせられるなら。それは耐えられないから、除去して二度と開かなくしたい。その人の痛みが如何ほどのものかは、ご本人にしか分からない。人の痛みや悲しみをトリアージするような人間にだけは死んでもなりたくない。そんな見本も随分見た12年だったから。


常世。死者がいる世界のことを言うのだそうで。その常世を、えみこは何度も観てきている。その常世の際へ、何度も行ったことがある。常世とは、生きている人が行くべきじゃない場所。そこへ、人は悲しみや、傷ついた過去を常世への扉の向こうへ置いてくる癖がある。その向こうへ置いてきた自分にはいつか、未来を渡して戸締まりをしなければならないのに。そして、こういうべきなのに。
「行ってきます」

もうすぐ、あの日の扉が現われる。常世へ繋がる大きな扉が。その扉の向こうにいるだろう、過去の自分に、現世ではない世界へ取り残してきた自分の姿に、あなたは未来を渡すことができますか?そして、戸締まりをして「行ってきます」と、言うことができますか?

またね、あの日のわたし。大丈夫、あなたの未来は明るいよ。じゃあ、またいつか。
「行ってきます」



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