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「Fast 50」にランクインすることが、なぜうれしいのか。

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりや、いま考えていることについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

少し前のことですが、Voicyが企業成長率ランキングを表彰するTechnology Fast 50 Japanにノミネートされました。

これ、実はめちゃくちゃ嬉しい話なんです。

古巣のイベントで「お互い大きくなったな…」

Technology Fast 50 Japanはデロイト トーマツ グループがやっている世界的な表彰イベントで、それの日本版。売上の成長率が高いスタートアップを毎年選出しています。

いろんな条件はありますが、簡単にいえば「勢いがあるスタートアップ」ということでVoicyも選んでもらえたわけです。

未上場のスタートアップは資金調達をしたり、社員数が増えていたりと、会社として成長しているように見えるものの、実際の売上は外からは見えません。本当にちゃんと売上が立っているの?って思われがちなので、こうして第三者からしっかりと評価してもらえるのはうれしいことなんです。

しかもこのTechnology Fast 50 Japan、なんと僕の古巣であるトーマツが主催しています。僕もその昔、いろんな会社に「このFast 50、エントリーしましょう!」「すごい価値があるアワードですよ」っていろんなスタートアップの経営者に声をかけたりしていました。

受賞した会社からは「ありがとうございました!採用につながりました」とか感謝してもらえて、自分の会社のことながらいいイベントだなと思っていたんです。

そんなFast 50にまさか自分がエントリーして、ちゃんと表彰してもらえるのは、うれしい以上にすごくしんみりするものもありました。

なにしろ僕がいたころはまだ5人くらいしかいない会社でした。それがいまはもう200人を超えて、デロイトグループの中でも存在感を示しています。けっこうな主軸事業に育ってきて、いまやデロイトの看板イベントであるFast 50の運営自体を担っている。

今回の表彰式も僕がいた当時のメンバーが仕切ってるんですよ。なので久々に会って、「お互い大きくなったなあ…」って話してね。ちょっと感激でしたね。

決算書で殴り合うリアルな戦い

もちろん、受賞に関しては古巣だからねじ込めたわけではないです(笑)。そんなの全然無理です。Fast 50は実際の売上の数字をちゃんと提出する決まりになっているわけで、つまり、決算書そのものを見せて厳正に審査してもらいます。

だからこれって「評価」ですらないんです。審査員が密室で相談しながら評価するのではなく、完全に定量データ、決算書の数字を見て、ランキングが決まります。人の評価なんて最初から入りません。

決算書で殴り合うリアルな数字の戦いなんですよ。

Technology Fast 50とありますが、その範囲はテクノロジー関連のスタートアップが対象。Voicyとしては今回が初めてのエントリーでした。初出場で22位でしたが、来年はもっといいランキングで表彰してもらえると思っています。

じつは来年のほうが自信があって、その前に1回出しておこうかな…みたいなことも考えていました。

ところで、表彰されて何のメリットがあるの? って思う人もいるかもしれません。

でも僕らみたいにIR資料を発表しないスタートアップにとって、ちゃんと監査法人がチェックして、売上が伸びているってことが証明されるのって大事なことです。“ちょっとした箔がつく”以上の副次的な効果もこれから見えてくると思います。

来年は主人公になる。

Technology Fast 50 Japanのランキング、見てみるとおもしろいですよ。みなさん、知らない会社もあるかもしれません。知る人ぞ知る会社としては、登山愛好家には有名なヤマップがすごい成長率で上位に入っていたりします。

あくまで「成長率」のランキングであることもポイント。売上の実数じゃなくて、成長率です。だから、低いところから一気に上がるとインパクトがあります。売上の上位を並べるだけだとそんなに顔ぶれは変わりませんが、成長率だと毎年主人公が変わります。

Voicyも今年ようやく試合に出たところですが、来年は主人公になることを目指しています。

声の編集後記

https://r.voicy.jp/LaVkA78xmyJ

今回のテーマについて、音声でも話しています。よかったらこちらもお聞きください。


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