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宮沢賢治と玄米ごはん②
宝塚を中心に活動する劇団の中高生のみなさんがわろうだを訪れてくれることになりました。
理由は次回公演する宮沢賢治の時代の暮らしや世界観を体感すること。
僕たちとしては想定外の依頼でしたが、これからわろうだで目指している流域の人たちの交流のことを考えると新しいヒントがありそうなので引き受けました。
宮沢賢治の生きた時代
宮沢賢治は1896年(明治29年)8月27日、稗貫郡花巻川口町(現花巻市豊沢町)にて質・古着商を営む宮沢政次郎とイチの長男として生まれました。
詩人、童話作家、教師、科学者、宗教家など多彩な顔を持つ一方、1926年(大正15年)には農民の生活向上を目指して農業指導を実践するために羅須地人協会を設立。多方面で活動を行いますが、無理がたたり病に倒れ、1933年(昭和8年)9月21日、37歳の若さでこの世を去りました。
花巻市のホームページによると、賢治が生まれたのは明治29年。年代だけではピンとこないのですが、僕たちがこの古民家に引越してきた時、掃除をしていると明治30年に改築をしたという資料が出てきたことがあります。
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つまりこの家に暮らしていた人たちはちょうど賢治と同じ時代を過ごしてきたのか…。そう考えると急に賢治が身近な人のような気がしてきました。
小道具の実物がある!
まずはみんなでわろうだのすぐ近くにある「猪名川町立ふるさと館」へ。
ふるさと館は民俗資料館でもあるので昔の民具や農具、道具などがいろいろ展示されているので宮沢賢治の時代のことを知るのにちょうど良いのでは?と提案して館長さんにいろいろとお話を伺うことができました。
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写真の部屋には竈門や羽釜、おひつやいろり、木のお風呂や木の冷蔵庫(「そごう」の名前が!)、オルガン(こちらには「山葉/ヤマハ」の名前が!)、ランタンや電話など、まさに賢治の時代に使われていたものが並んでいました。
子どもたちも小道具として作っていたものやお話の中に出てくるものなどの実物があって興奮していました!中高生の女の子たちが民俗資料館で盛り上がるってなんだか良いですね(笑)館長さんも喜んでおられました。
わろうだ
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ふるさと館のあとは歩いてわろうだへ。本当に徒歩10分もかかりません。ここでさっき見ていた羽釜を使ってごはんを炊いてお味噌汁を作るプランです。
さっき展示されていた道具が実際につかわれていることに子どもたち(大人も)興味津々。
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この日のために急ピッチで仕上げた二連竈門。
左側の鉄の羽釜でごはんを、右側のアルミの羽釜でお味噌汁を作ります。
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初めての人でも火がつけやすいです。
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今日は結構あったかいけどな…。
ごはんが炊き上がるころにはあたりはすっかり真っ暗。でも街の子たちにはこの暗い中で作業するのが楽しかったみたいです。
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かまどで炊いた白米はもちろんですが、玄米ごはんもめっちゃ美味しい!と大好評でした。お米を育ててくれたNature farmさんたちも嬉しそう。
1人の子は「週に1回は玄米にしてもらおうかなー」といってました。
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最後のミッションは星空を見ること。猪名川町は朝から曇りがちだったので心配していましたが、夜には雲が晴れて星がとても綺麗に見えるように!みんなとても喜んでました。
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予定通りすべてのスケジュールが終わって、みんな真っ暗な中をバスに乗って帰っていきました。
たぶんバスや電車に乗った時に自分たちがめっちゃ焚き火の匂いがすることに気づくでしょう(笑)それも含めて良い経験になってミュージカルに活かせたら良いなと思います。
地元の子どもたちもお姉さんたちとたくさん話せて楽しかったみたい。こんな風に自然と流域に暮らす人たちが交流できて行けば良いなぁと思います。
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