草の戸も しばしのあらしに たちどまり 身をまかせて 春を待つなり

(くさのとも しばしのあらしに たちどまり みをまかせて はるをまつなり)

この短歌は、平安時代中期に活躍した女性歌人、権中納言敦忠の作品です。春を待ちわびる季節の中で、草戸に立ちどまっているという情景を描いています。一見すると静かな情景ですが、あらしにたち向かう草木の生命力や、春の到来を待ちわびる心情が含まれているように感じます。

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