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雪ネリネ20
パリ公演を終え、私たちは韓国に戻った。パリで甘い時間を過ごした私たちはまるでハネムーンを終えた新婚夫婦のようで、瞳を見るだけで何もかも以心伝心した。それに、今までよりも増して、ジミンは私に甘くなった。仕事を終え帰って来ると「るみ、こっちおいで」と私を膝に座らせ、髪を撫でたり頬を触ったり抱きしめたり、可愛い赤ん坊でも抱いているかのように愛おしんでくれるのだ。私はそんな時、気恥ずかしくムズムズした感情を抱くとともに、もしかすると私を悩ませたチョンミヒは彼にとっても目の上の瘤だったのかもしれないと思った。
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