推しとSNSによって学ぶ日々1

ジワジワとある沼に落ちていきました。その沼についての情報を集めるためYouTubeとGoogleで毎日検索検索検索。しかしいつも新しい情報を取りこぼしてしまう。ある日思い立って恐る恐る青い鳥のアプリに自分のプロフィールを入力し、同じ沼の住人に気付いてもらうための発信をしました。そこに、世界が広がっていました。

2020年の初夏、私は防弾少年団-すなわちBTSの情報を漏れなく集めるため、そしてできることなら誰かとこの溢れる愛を共感し合うため、Twitterを始めました。周りの人は大体何かしらSNSを使っているようでした。仕事で海外の人と知り合うと決まってFacebookやってるか?と聞かれましたが、いつも答えはNoでした。SNSに妙な偏見と恐怖心を持っていたから。でもTwitterを始めて半年ちょっと経った今、私はTwitterなしには生きられないのではないか、とも思うほどで、ついにはそこに書ききれないことを書くために今新たにnoteを使っている始末。人の変化とはなんとも...

アプリ導入後間も無く、自分と同世代のお友達を見つけるためのアカウントで自己紹介するとすぐにいくつか「いいね」が届きました。「なんか嬉しい」と思ったのもつかの間、これに対してどんなアクションを取るべきかがわかりません。誰にも知られずひっそり活動したかったのでよく会う人には聞けないし、ずっと会ってない友に突然その質問はしづらい。それで私が取った行動は、いいねしてくれた人のアカウントに行き、いいねできる記事を見つけていいねする、という、今考えると空恐ろしい出直して来いレベルなものでした...今改めてあの時いいねしてくれた人たちに謝りたいです(ごめんなさい)。それでも、現実世界にいつも声をかけてくれるムードメーカー的な人がいるように、こちらの世界にもそういった人はいて、何もわからず右往左往してる私にリプという方法で繋がってくれたり、フォローの提案してくれたり、DMという一番恐れていた機能を早速使って教えてくれたりと、おかげさまで私の小さなコミュニティは少しずつ形作られていきました。

友達が増えてきて気付いたのは、この沼には様々なバックグラウンドの人がいる、ということと、結構ジャニヲタの人がいるということでした。よく考えればジャニーズには国民的アイドルが多いので当然なんですが、私はジャニーズの沼には訪問すらしたことがなかったのと、ジャニーズとK-Popはライバル関係のイメージがあったので意外と思いました。あとは、AKB系列を好きな方、EXILE系列を好きな方というのも驚いたやつでした(←突然言い方雑)。

さて、私が何を言いたいかというと、ああ、これを言うべきかどうか悩ましいのですがこれを言わないとこの話は進められないので言いますが、私は上記の方々は苦手なのです。嫌い(な人もいる正直に言うと)ではないんですよ、ただ、音楽番組で出てきたらチャンネル変えてる又は文句言ってました(すみません)。でも、私が心からリスペクトし敬愛している推したちを上記を好きな方々も私と同じくらいの熱量で同様のスタイルで推している...この事実が私がTwitterで得た最初且つ最大の学びです。

音楽番組を見る時の私の感情と行動の変化は顕著です。Twitter前の私なら、ダサい、下手だ、酷いな、全然カッコよくないな等々、お前何様だ発言をテレビに向かって連発していましたが、今では過去のそんな自分を恥じるまでに至っています。あのグループは私の好きなあのフォロワーさんが好きなのよね...あのグループはあの人の娘さんが好きだって見たような...あのグループって子供と男しかファンいないと思ってたけど大人の女性にも推されてるのよね...などなど、突如他グループへの造詣が深くなり、易々と文句を垂れることなどできなくなった、もとい、したくなくなったのです(愛を込めて「今日も相変わらず音外すね」くらいは言ってますが)。だって、多分私はその人たちをよく知らないだけだから。だって、過去の私はこんなにもBTSにハマると思ってなかったもん。

BTS沼にハマって早1年が過ぎた今となっては、私は人の趣味嗜好に対する許容範囲がめちゃくちゃ広い僧侶みたいな人物になってい...るとまではまだ言えないけど修行中の小坊主くらいにはなっていると自覚しています。ジャラジャラアクセサリー&色黒フェイスな男子もいいんじゃないの!アキバ系独特のダンスを繰り広げるチェックシャツ+リュックな男性も楽しそうだね!タトゥーも金髪も自由だ!貧乏ゆすりもしていいよ!物たくさん壊してもまあ仕方ないよね!あざとくても可愛ければ許す!などなど...

だから、例えばコロナ禍で悪人扱いされがちな水商売の人たちにも、タバコがやめられない人にも、マスクを正しく着用しない人にも、混んでる道で矢印信号に反応が遅いドライバーにも、レジ打ちが遅すぎる人にも、一瞬イラッとしたとしても「この人にもこの人の都合がある...」と理解を示そうとするような人間になりました。

推しのある生活はいい歳をした私にこんな変化ももたらしてくれました...本日も推しに感謝。

(補足: 政治と犯罪には平均的日本人の3倍は厳しいです、今も昔も)


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