雪ネリネ3
ジミンが運転するポルシェの助手席に座っている私。何を話せばいいのかわからずただ心臓だけが音を立てている。ジミンに「飲みたい気分だから付き合って」と言われ、乗せられ、ふたり無言のまま車は江南の方へ向かっている。
騒がしい大通りから路地に入るとジミンは車を停めた。ジミンは慣れたようにスタッフにキーを渡し地下に続く階段を下りた。私も遅れて彼に続いた。
VIPしか入れない隠れ家のような店で私たちは個室に入った。どうしよう。気を失いそうなほど緊張してきた。
「こういうところ、初めて?」
「はい。ここは...どこですか?」
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