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もしゃもしゃのみどり(日記16)

今日はよく晴れた1日だった。
今もまだ、太陽がしずみきっていない。
夕方と呼ぶには明るい時間帯。
日がだいぶ伸びたんだと、気づく。


5月のよいところ全部盛り!みたいな日だった。


日差しはたっぷりと、風は冷たく、気温はそこまで上がらずにからっと晴れている。
5月ってこうだからすきだよ、と、誰にともなく言いたくなるような気候だった。


今日は同居人氏2がお休みの日。
朝からなにやら、ごそごそしていた。
お菓子を食べていたらしい。

わざわざわたしの部屋に来て、わたしの足をちくんと指で刺していった。
最近、同居人氏1にも同じことをしているらしい。


足の感覚がちゃんとあるか、毎朝の確認だよ。


と、言っていた。
余計なお世話である。


同居人氏2は、それ以外にも、わたしがちゃんと息をしているかどうか確認するために、顔に手をかざすこともある。
そんなに死んでるように見えるのか。
自分の寝姿が不安だ。


午前中は、洗い物をしたり、洗濯物を干したり、読書をしたり、した。


風にはためく洗濯物が、とてもきれいだった。


お昼、同居人氏2が、



マックが食べたい。


と、おごそかに宣言したため、お昼ごはんは3人でマックを食べた。


うまい、うまい、と口々にし、


からだにわるいことをしている気がする…!


と、3人で言い合った。


それから、わたしは散歩に出かけた。
お気に入りの、もしゃもしゃのみどりが見たくなったからだ。


風に吹かれて、たっぷりと葉をつけた樹々が、よく揺れていた。
木漏れ日を見上げながら、てくてく歩くと、さっぱりとした気持ちになった。


小学校の下校時間と重なったから、学校から出てくる元気いっぱいの小学生たちを、たくさん見た。


校門の前で立っている、警備員さんとじゃんけんしている子を見た。


みんなたのしそうだなあ、と思いながら、ひとりもくもくと歩いた。


途中コンビニに寄って、同居人氏1のおつかいを済ませて、無事に帰宅。


30分足らずだったけれど、気持ちのよい時間だった。


それから、同居人氏2と並んで昼寝をした。
暑くもなく寒くもなくて、2人してがあがあ寝た。
そのあいだも同居人氏1は粛々と仕事をしていて、頭が下がるなあと思った。


洗濯物を取り込んで、余っているごはんで軽食用におにぎりを作って、お風呂に入っていま、ソファにゆったりと座っている。


トカゲちゃんたちの寝かしつけも、ちゃんとした。


今夜はおなかいっぱいだから、夕ごはんは作らなくていい。
ラッキー、と思いながら、今これを書いている。


今日も1日、こころが落ち着かなくなることも、かなしくなることも、なかった。
3人とも、にこにこと、すこやかに、1日を過ごすことができた。
トカゲちゃんたちも、みんな元気だった。
バジルのばーちゃんも、ちょっとずつ育っている。


こうやって、1日が過ごせるようになったことの、重みを思う。
日々の積み重ねが、わたしをここまで、連れてきてくれた。


今日の積み重ねが、また、明日を連れてくる。


明日も晴れたらいいな。
明日も、もしゃもしゃのみどりを、浴びに行けたら、いいな。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい