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花の香りとうれしかったこと(日記70)


今朝、外に出て、コンビニに向かって同居人氏2と歩いていたら、花の香りがした。


見ればツツジやバラや、いろんなお宅のたくさんの花が咲き乱れていて、春爛漫ってこういうことだ、と思った。


ねえ、ねえ、とってもいい香りがするよ、


と、同居人氏2に言うと、



あれ、ほんとだねえ。

と返ってきた。
でも多分、同居人氏2はそんなこと、あんまり気にしていない。
なぜなら頭の中は、今日の朝ごはんは何にしようということで頭がいっぱいだから。


おうちでは、お腹を空かせた同居人氏1も待っている。


わが家の朝は、今日もおだやかだ。


最近、就労移行支援で、こんなことを言われた。


はじめさんと話していると、元気になります。


へ?と思ったけれども、そう言ってくれた2人は、にこにことしていて、ほんとうに楽しそうに笑っていた。


わたしは、なんだか照れくさくて、そりゃあよかった、へへへ…なんて言ったけれども、ほんとうはとても、嬉しかった。


最近、やっと、就労移行支援の利用者の方々と、お話できるように、なってきた。


入所して半年、もちろん、話しかけられれば答えるけれども、これまでは、いわゆる「雑談」というものが、できなかった。


「雑談ができない」ことは、noteにも書いたと思う。


一時期のわたしは、雑談ができている人々を見て、自分はだめだな、あの人はわたしより後に入所してきたのにもう馴染んでる、それなのにわたしは、そういうことがうまくできない、ほんとうに社会でやっていけるのだろうか、と、かなしい気持ちになっていた。


でも、無理しなかった。
就労移行支援は、無理をして、取り繕う場所じゃない。
自分のことを見つめて、自分の苦手を把握して、自分のこれからのためにどうしたらいいか、考えて生活する場所だから。
だからわたしは、そのままの自分でいた。


そうしたら不思議と、最近になって、よくお話する方が、できてきた。


なんてことのない話、好きなものの話とか、今日のプログラムのこととかを話したり、体調のこと、病気のことを話したり、できるようになった。


体調のことや病気のことを、過去の辛かった経験を、お互いに気を使いながら、おだやかに話ができると言うのは、就労移行支援という場所のおかげだ。


そうやって自己開示していたら、話せる方が増えてきて、気がついたら、あれ、いまわたし雑談してる、あんなに苦手だったのに、いつも上手にできなかったのに、お話できている、ということに、気がついた。


気を使い過ぎずに、自然体で、ゆったりとしたままで人とお話するというのは、こんなにたのしいことなんだ、と、初めて知った。


同居人氏たち以外と、こんな風に人と話せるようになるなんて、思っていなかった。



はじめさんと話していると、元気になります。


そう言ってくれた方々に、わたしは、こう言いたい。


わたしも、あなたと、あなたと、話していると、元気をもらえますよ、と。


願わくば、この、自然体でコミュニケーションを取る力が、わたしに身につきますように。
いまは、まず、わたしのまわりにいる方々と、いろんな話を、してみたい。

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