雨を待つ(日記15)
今日は朝から雨。
夜中に、ざあざあと雨が降り出す音で目が覚めた。
窓を開けて寝ていたので、慌てて起き出す。
それまで冷たい風が吹き抜けていたから、心地よく眠っていたのだった。
同居人氏1の部屋も念のために見に行くと、雨が降っているのに、こんこんと眠っている。
こりゃいかん、と、寝ている同居人氏1を起こさないように、そっと窓を閉める。
昨日は、雨が降るぞ、雷雨になるぞ、と言われていたのに、結局雨が降らない1日だった。
じめっとした空気が垂れ込めて、梅雨みたいな夏みたいな天気で、ゲリラ豪雨になるぞ、なんて言われていたから、ちょっとだけわくわくして待っていたのに、結局1日雨は降らなかった。
今日は打って変わって、朝からしとしと雨が降っている。
おうちにいるから、雨の日が好きになった。
雨の日は、街が静かな感じがする。
しとしとぴっちゃん、雨の音を聴きながら、何をしようかなと、考えている。
昨日から、「座って過ごす」ことを頑張ってみている。
というのも、おととい久しぶりに美容室で髪を切ってもらったときに、「座っていること」がとてもしんどかったからだ。
調子が悪くなってからというもの、「横になって過ごす」ことが癖になっていて、「座って過ごす」ことから遠ざかってしまっていた。
なので、座るための筋力とかが、まったく落ちてしまっているようだった。
こりゃいかんな、と、美容室で髪を切ってもらっているあいだ、思った。
座っているだけで、足がぷるぷるしたからだ。
手だけじゃなくて、足までぷるぷるしちゃうとは。
全身ぷるぷるちゃんになってしまう、と思って、こりゃいかん、と、つよく思ったのだった。
そういうわけで、全身ぷるぷるちゃんを脱するために、昨日から、「座って過ごす」ことを頑張っている。
こんなちいさなことでも、今まではできなかったし、やろうとも思わなかったから、少しずつ少しずつ、自分の日常が変わってきていることを、感じる。
でもまだ、はたらくのは、こわいなあと思う。
ちょっとだけ、はたらくことを想像してみたのだけれど、想像するだけで、胸がぎゅんとなってしまって、「怖い」という気持ちから先に、考えが進まない。
びたっと、まるでそこに壁があるみたいに、「はたらく自分」まで、考えがたどり着かない。
だからまだ、「もう一度はたらく」にたどり着くには、時間が必要なんだろうなあと、思う。
同居人氏たちは、
◯◯(わたしのこと)は、いまは「休むこと」が仕事だから、いいんだよ。
と、言ってくれる。
最近、この言葉を、ありがたく、すなおに受け取れるようになってきた。
前は、こうやって言ってもらえても、
そんなふうに言ってもらえても、はたらけないのは情けないことだ、
と、自分で自分を責めていたから、これもまた、少しだけ進歩しているのだと思う。
こうやってちょっとずつ、ちょっとずつ進んでいけば、いつかまた、はたらくことが怖くなくなるかもしれない。
そんな日が、やってくるといいなと思う。
そんな日がやってくるのを待つために、今日もゆっくり、本でも読んで、休もうと思う。
投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい