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僕たちのシゴト!

この前、僕たちはただの置物じゃありません!と、言いましたが、今日は僕たちの大切なシゴトについて少しお話しします。

まず、自己紹介から。
 
おっほん!せーの!!
(ゆっくりと…)「ぼくたちは、
三人形 蓋置き(みつにんぎょう ふたおき)
って言います。」
まぁご覧の通り、三人でこうしていっつも手を繋いで…と、いうか手がくっついていて、三人でイッコとして、焼かれてこの世に産まれてきた訳です。

あ、僕たちは、焼き物(陶器)で!
出身は、京都です。京都の焼き物は、清水焼(しみずやき)と言ったりします。※清水寺(きよみずでら)っていうのに、焼き物になると、しみず とか言うからややこしいんだけどね。
あ、焼き物の種類は、交趾焼(こうちやき)です。
少しだけ交趾焼の説明をすると、中国で始まって日本へはベトナムを通じて伝わった焼き物です。僕たちの衣装を見ていただいたらお分かりかと思いますが、鮮やかな色が特徴です。(今度、交趾焼の説明は詳しくしますね。)

僕たちは、茶道の時に使われる道具として、この世に誕生しました。
三人形ってのが名前で、蓋置きってのが、道具(役割)の名前になります。野球で言うと、田中が名前でピッチャーがシゴト(役割)の名前のようなイメージです。

お待たせしました。
いよいよ本題です!
僕たちは、茶道の時に使われる道具。
大切なシゴト(役割)は、二つあります!

一つ目は、「蓋置き」ってその名の通り!ですが、
お釜さんのアツアツの蓋を三人の頭で支えておくことです。(とっても暑いけどがまんガマン我慢!)
僕たちからしたら、蓋支え って感じだけど、人間が決めた名前だから、仕方ないや。

二つ目は、柄杓さんの合(ごう)👈お湯を汲むところ。 を支えておくこと。


です!! 

お客様からよく見える場所に置かれて、お釜さんのアツアツの蓋や柄杓さんの合を落っことさないようにしないといけないから、いつもいつもいーつも緊張しちゃうけど、三人で励まし合って、時には、お点前さん(お茶を点ててる人間)をそっと見つめてあげて励まして、美味しい一服のお茶のためにみんなでがんばっているのです。
お客様がお茶を一口飲んで、思わず
「美味しい」
って言ってくれた時は、小さくガッツポーズしてる。※お釜さんの蓋に隠れてて見えないから大丈夫。笑

お点前さんにも、
「ありがとうね」
って言われた時はくすぐったいくらい嬉しいんだ!

そんな喜びのおかげで、がんばれてるんだよね。
日本ってさ、抹茶風味とかお抹茶味のお菓子とか飲み物はたくさんあるけど、本物のお抹茶を飲む機会ってのが、す〜くなくて、本当にもったいないよね〜っていっつも三人で話してるんだ。

これからは、お福分け♡さんと一緒に、お抹茶を飲む人が増えるように活動してるしていきたいなって思ってるので、よろしくおたの申します♡





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