寂しがりやの帰省

1人で見る風景、家族で見る風景
1人で食べる食事、家族で食べる食事

ありがたみは、一度遠く離れて、戻ってきた時に。感動とともにやってきた。

慣れ は、幸せで満足死することのないよう、設置された装置なのか。
はたまた、心を波立たせないためのものか。

ともあれ。
意図的に、慣れ から遠く離れることはとても気持ちがいいことだ。

例えば久しぶりに帰省して。
今は亡き、少し前のじぶんと同じベットに寝る不思議。不幸である理由集めに忙しく、それはそれは忙しい日々だった。

幸せな日常を、幸せに生きなかった不思議。
不思議な青春だったなぁ。

こんなに、父と母とのおしゃべりは楽しいのに。こんなに、ご飯は美味しいのに。こんなに、豊かなのに。

ああ、きっと数年後にはまた同じことを
未来の私は、今の私にいうのだろう。

ただ、この数年で、あなたも彼らも私も
変わった。これからも変わっていくし、
記憶も変わっていく。

・・・もはや、昔の今は亡き自分や未だなき自分に心乱されるのも不要。
この体は今しか生きれないように出来ている。

話は逸れたけど、
慣れた生活から離れて、
帰省はたまーにするといいという話。

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