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リスタート

すごくリアルな夢をみた。

彼と、彼の彼女と、彼の職場とわたしの夢。

彼には彼の居場所があって、そこに一緒にいるのに違和感があったわたし。

20代の半分一緒にいたから、今まで積み重ねてきたものと、これから先の未来への不安と、わたしってひとりぼっちっていう底なし沼みたいなドロドロした感情と全部に雁字搦めで抜け出せないでいた。


何回も別れた方がいいかな、と思い。
何回も別れ無い方がいい、と思い直した。


その時点で未来はなかった。
彼が切り出してくれた別れの言葉。
わたしを傷つけないように選んでくれた言葉たち。

これからも関係を築いていきたいからの別れ。
ほっとした。
彼を嫌いにならないで済むことと、彼に嫌われないで済むことに。

たしかにお互いに好きだったのに、いつしかすれ違っていた関係を。
その関係を嫌いにならなくて済むことにほっとした。



彼の悪口を言いたくなくて。
誰にも別れという選択を悪く言われたくなくて。

必死に平気なフリをしていた。
深い傷を必死見えないように隠して、前向きな選択だったと言い聞かせた。
そんなことをしていたら、いつのまにか本当に平気になった。

でも、前には進めていなかった。



そしたら、カラダは正直なもので。
彼と別れてから生理がこなくなった。
ちょうど今日で別れて2ヶ月。

今日、病院にやっと行けた。
ただ遅れているだけだろうとのこと。
ほっとしたし、カラダってなんて正直なんだろうと思った。


なんだか疲れたから知らないうちに寝ていて。
そうしたら、夢に彼が出てきた。


ただ、ただ、自分の思いを彼と彼の彼女に伝えていた。しかも、ちゃんと一対一で。

彼の彼女と話した時。(夢でなんだけど)
直前まで 怒りや悲しみの感情だったのに 口に出した言葉は違った。

『2人はお似合いだと思うよ』
『感覚的にだけど、合っていると思う』

口から出ていたのはそんな言葉で。
これが本心なんだと思った。


彼の幸せを願える自分がちゃんといた。
傷ついて化膿して、必死に隠していた深い傷。
傷はカサブタになり、新しい皮膚となった。


本当にやっとリスタート。
ようやく前に進み出せる。

先に先に動いたカラダと置いてけぼりだった気持ちがやっと一致した。
置いていっていたことにすら、気づけてなかったのだけれど。


本当に今までありがとう。
次はお互い新たなステージで出会いましょう。
きっとこれからも大好きなひと。



#リスタート
#エッセイ
#恋愛
#別れ

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