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霜月ですのよ


■11月ならもう少し霜月らしく気温を下げていただけると嬉しいのだけど、どうやらお天道様の体内時計がズレているのかカレンダーをめくり忘れているのか、今日の最高気温は27℃。


かろやかです。


■男らしさ、女らしさ、母親らしさ…と〇〇らしさを求めるのは好ましくないというけれど、それを季節にも当てはめる人はいるんだろうか。「秋らしくとか言うなよ💢」みたいな怒りを持っている人がいたら会ってみたい。季節そのものに自我があるように思っているんだとしたら、その人めっちゃおもしろいじゃん。


■霜月という名を付けた頃とは気候も違うし、そもそもの時期が少しズレているから、この時期に「霜月らしさ」を求めるのは間違いなのかもしれない。でも今日の気温が、現代を生きる私たちが思い描いてきた11月っぽさから離れているのは確か。11月って、もう少し秋服を着やすい気温のはずじゃん。25℃を超えたら「夏日」だから。夏って言っちゃってるもん、通常通りではないよね。



■秋を楽しむ期間が短くなっているのが悲しい。もっとテラス席でお茶飲んだりしたい。オシャレなティータイムを過ごさせて欲しい。コートを着ない気温で長袖の可愛い服を着たい。もっと秋を感じさせて………!!




■「〇〇らしく〜〜しなよ」という押し付けるような考え方は息苦しいしつまらないと思うけれど、「らしさ」という概念があるのってすごいことだと思う。らしさの認識は人間以外にもあるのかしら。「僕はパンダなんだから、パンダらしくずっこけていよう」と思って暮らしているパンダとかいるのかな。



■色んな「らしさ」に振り回されたくはないけれど、例えば「今日はデートだからこういう服にしよう」とか、プレゼントを選ぶ時とか、TPOに合わせて何かを考える時、「らしさ」は助けになると思う。そうして選んだものが相手にも伝わるってすごい。誰に教わった訳でもないのにみんな大体同じ「らしさ」のイメージを共通認識として持っているって不思議だ。



■自分らしく生きよう、というのはよく言われることだけど、自分らしさほど複雑なものはないと思う。だって、どの場所にいるか、誰と一緒にいるか、その時々でかなりバリエーションがあるし、どの自分も本当の自分だとするなら「自分らしさ」なんて定義できないんじゃないだろうか。それでも何となく、「こういうのが私っぽい」と感じるものはあって、ぼんやりと自分らしい行動やモノを知っていることで生きやすいのかもしれない。



■洋服に限らず何でも、無数にある選択肢の中から1つを選ぶのはエネルギーのいることだから、好みや予算以外に「らしさ」も基準にできるおかげで少し楽になっている気がする。そうしていつも同じようなものを選んでいることに飽きてきたら、その「自分らしさ」からの脱却を目指して、いつもと違うものを選び、新鮮さを実感できる。「らしさ」は無意識にずっとそばにあるものだからこそ、それに寄せたり意識的に離れようとしてみたりする楽しさがあるってことだ。




■「らしさ」のゲシュタルト崩壊が起きそうなnoteになってしまった。要するに概念としてはとてもぼんやりしているものなのに多くの人が共有している「らしさ」って不思議だね〜、という話がしたかっただけです。今はとにかく最高気温が10℃台になる日を心待ちにしています。


それでは、また〜。


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