もどらないもの
たとえばそれは
例えばそれは一度降った雨だったり
例えばそれは上手にできたケーキだったり
例えばそれは割ってしまった器だったり
例えばそれは離してしまった手だったり
例えばそれは言わなくていいことを言ってしまったり
「もどらないもの」はいつだってすぐにやってくる。今こうしているときもどんどん「もどらないもの」として過ぎ去り、あるいは積み重なり、そしてかけがえないの無いものになっていく。
彼らが過ごした日々
例えば寝相の悪い娘の向きをあと何回変えてあげれるか?ふと考える。
夜中歩いてるのか?っていつも驚かされる。寝相アートなんて言葉があるがそんな前衛的なものではない。
そんな寝相の悪さもいつまであるのか。明日急に一緒に寝なくなるかもしれない。
成長を喜ばしいと思うことが心からできないのは赤ちゃんの頃から見てきているからなんだとよく思う。
反射的に握りしめてたあの行動はいつどこで置いてきたんだろ。たまに今でも求めてしまう。
大事にしなければいけないけど、全てでなくて良い
全部を大事にしたいけど、
無理しないようにしたい。
全てが愛おしいけども、
集めきれない。
もどらないものを懐かしんだり、寂しがったりすることも愛おしいというふうに思えるように日々を過ごそう。
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