Google独占禁止法の裁判パート⑥：Googleの防衛が始まる

Googleの独占禁止法の裁判が続く中、Off Topicでは出来るだけ頻繁に裁判の状況についてアップデートします。今回の記事は裁判の22日目〜25日目までの話となります。

今週はアメリカ政府側の最後の証言者が出て、Googleの防衛が始まったタイミング。特に驚きの情報が出てはないが、Googleの色んな社内レポートや調査を聞けるのは興味深い。

Home DepotとBookingの証言の続き

先週の記事で少しHome DepotとBookingの証言について触れたが、さらに証言内容が公開された。Expediaの旅行サイトのVrboは大体毎年5億人がサイトをGoogle検索経由で訪問しているが、Expediaの元COOのJeff HurstがGoogle検索広告への投資を増やしても訪問者数は変わらなかったと証言した。2015年では検索広告予算が$21Mだったのが2019年では$290Mまで上がっていたのに、基本的に5億人の訪問者のままだったとのこと。

2015年あたりにGoogleは検索エンジンからの結果を変更してサイトに行かずに検索結果ページでフライトやホテルを見つけてブッキングできる仕組みを導入した。これによって多くのOTAや旅行関連会社は検索ランキングが下がり、トラフィックが影響された。