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何故Off Topicはイベントを開催するのか?

2023年11月8日にOff Topicはイベント「On Air 2023 by Off Topic」を開催しますが、イベントを開催する背景やトピック決めの裏方について記事を書こうと思いました!数年前からイベントを開催するか迷っていたが、去年のDavid Marxさんとのイベント、そしてAll-In Summitに参加したのが大きく今回のイベントの趣旨や設計に影響した。

この記事で話した一部の内容はポッドキャスト化しているので、興味ある方はこちらをお聴きください!


去年開催したイベントがきっかけ

Off Topicは去年の12月に初のリアルイベントを開催したが、それは普通のファンとのミートアップではなく、ゲストを呼んでトピックについて話し合うイベントだった。そのゲストはファッションジャーナリストとして日本のカルチャーのありかたを研究し続ける、アメリカンスタイルの文化的アイデンティティについて綴った『AMETORA(アメトラ)』を書いたDavid Marxさん。ちょうどDavid Marxさんの新しい本「Status and Culture」がOff Topicが話す内容と似ていたことから登壇をお願いして、かなり深いディスカッションをすることが出来た。

Off Topicではそのイベントをコメント付きで後ほど一部公開している。

Off Topic Clubメンバーは記事バージョン、そしてフルでイベントを聞くことも出来る。

このイベントで多少なり「もっとOff Topicの話が聞きたかった」とファンからフィードバックがあったものの、Off Topicとしてはこのイベントで新しい施策を考えるきっかけになった。よりキュレーションされたスピーカーでOff Topicの考え方やメンタルモデルを推し出しながら深い、ニュアンスのある会話が出来るのか?それを検証したくイベントを開催した。


TechCrunch Tokyoをリプレイス?日本版Code Conference?

Off Topicポッドキャストを運営してから何回かイベントを開催することを考えたことがあるが、イメージとしてあったのがTechCrunch Tokyoだった。ちょうどTechCrunchが終了するという話があり、Off TopicもTechCrunch Tokyoでモデレーターなどを務めるなど、海外のトップレベルの起業家を呼ぶネットワークだけではなく深堀してインサイトを届けられると感じた。

その他参考にしていたのはCode Conferenceだった。象徴的な赤い椅子に著名ゲストを呼んでKara Swisherさんが鋭い質問をするのを見て、似たような仕組みをOff Topicでも出来ないかと考えていた。

Kara Swisherさんのテック業界、特に大手テック企業の経営メンバーとの関係性やジョークを交わしながら聞きづらい質問をストレートに聞ける感じをOff Topicのイベントでもやりたかった。こちらはCode Conferenceではないが、Kara SwisherさんがSalesforce CEOのMarc Benioffと今年のUpfront Summitでのインタビューは素晴らしいと思った。

相手の発言をリスペクトしながらしっかりと会話をコントロールするのを見て、これは自分にはない能力だと思って、Code Conference的なイベントを断念した。ただOff Topicポッドキャストのように今の世界について深掘りできるようなイベントをどう作れるかは探り続けた。

All-In Summitのインパクト

その中で2022年5月にヘビーリスナーであるAll-In Podcastの初リアルイベント「All-In Summit」に行けることになった。一般チケットは100万円ぐらいしたので、ディスカウント枠に応募したところ抽選に当たったので2日半のイベントに参加した。

Francis Suarez 𝕏

イーロン・マスク、Ryan Peterson、Palmer Luckey、Tim Urban、Keith Rabois、Antonio Gracias、
Bill Gurley、Nate Silverなど豪華ゲストが多く、他のイベントとは違くて基本的に全員が全てのセッションを必ず聞くような感じだった。今年は参加できなかったがLAで開催され、Ray Dalio、MrBeast、Tobi Lütkeなどさらに豪華ゲストが出演している。

イベントのフォーマットとしては、登壇者が最初に少しプレゼンや話をしてからそのあとにAll-In Podcastメンバーと一緒にディスカッションをする形が多い。例えば以下は今年のAll-In Summitで5分間のスタンディングオベーションがあったBill Gurleyさんのプレゼントディスカッション。

登壇者によっては最初からディスカッションするケースもあるが、重要なのは必ずどこかにディスカッションがあること。それがあることによってまずAll-In PodcastのファンはAll-Inメンバーの話を聞けるので満足する。そしてAll-Inで大切にしているニュアンスや深掘りをできる機会を設けている。これは個人的にもOff Topicとしてやりたかったことだったので、非常に参考にした。

イベントのトピック決め

そして第一回目のAll-In Summitでは「今世界でどの課題を解決したいのか」をテーマにそれぞれの登壇者がプレゼンすることとなっていた。だからこそテクノロジーだけではなく、政治、経済、エネルギー、クリエイターなど様々なトピックのエキスパートを招いたのは良かった。Off Topicでも複数のトピックについてポッドキャストで話しているのはテクノロジーやビジネスを理解するためには幅広い知識が役に立つと思っているから。今まで以上に世の中は複雑なシステムになっているので、色んな領域が結びついていることをもっと強調したいと考えている。

ゲストを呼んでより深堀した議論をするのは良いが、まずはトピックを決めないといけない。Off Topicでは行動シフトが起きている領域で深掘りしたい、新しいアイデアや考え方をトピックにしたいと考えた。実際に考えたテーマは「Factory as a service」、次世代C向けプロダクトの作り方、未来のデバイスの在り方、AIの可能性、今後のVC業界などあった。もちろんAll-Inみたいに複数トピックを扱うことも考えたが、まずはスモールスタートでイベント運営をしてみたかったので、1つのテーマにすることにした。

最終的にOff Topicが何回かメンションしている「クリエイターが次世代起業家になる」を軸に話すことにした。このテーマに最もフィットするのかが誰かと考えた時に、まずMrBeastみたいなクリエイターが浮かんだが、その場合は1人のクリエイターブランドの話しかできないため、クリエイターブランドの立ち上げを支援している人を見つけるのがベストだと感じた。その条件で誰よりも適した人はおそらくNight Media CEOのリード・ダクシャーさん。直近のOff Topicポッドキャストでも話しているが、Night MediaはMrBeastのお菓子ブランドFeastablesの立ち上げを行ったり、クリエイターブランドを作るスタートアップスタジオを抱えている。

今後もイベントを行いたいとは思いますが、その時は今回と同じようにしっかりOff Topicが注目する行動シフトを軸にしたテーマを選ぶ予定です。

イベントの目的

Off Topicの会社としての1つの目標は起業家やクリエイターのためのきっかけ作りを作ること。それは新規事業や起業するアイデアかもしれないし、マーケティング施策や新しい趣味や興味分野を知るきっかけかもしれない。今はOff Topic、CEREAL TALK、Repeat RhymeなどのポッドキャストやOff Topic Clubメンバー向けのDaily Memoを通して「きっかけ」を届けているが、我々からだけではなく、直接現地でそれを実現している人たちから聞けるようにしたいと思ってイベントを開催しています。

今回はNight Mediaリード・ダクシャーさんからすると、初の日本来日となります。次世代タレントマネージメント会社を作りながら世界トップクラスのYouTuberやデジタルネイティブなクリエイターに信頼されて仕事をしている方の話を聞けるのが、皆様の次の大きなきっかけになることをOff Topicは望んでます!

On Air 2023に参加したい方はこちらのURLからお願いします!


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