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意外と重要なDM。“How can I be helpful?(何か手伝えませんか?)”より大事なマインド【Off Topic Ep200】

宮武徹郎と草野美木が、アメリカを中心とした最新テクノロジーやスタートアップビジネスの情報を、広く掘り下げながら紹介するポッドキャスト『Off Topic』。このnoteでは、番組のエピソードからトピックをピックアップして再構成したものをお届けする。

記念すべき200回目のエピソードは「#200 宮武さんのビジネスコミュニケーション」。今回はそのなかから「意外と大事なDM」、そこで忘れてはいけない「バリューの提示」と「紹介の作法」をピックアップ。宮武は「至極当たり前のことではあるが」と前置きするが、意外と忘れられがちなビジネスコミュニケーションのマナー。宮武はどのように考えている?


話をするに足る、バリューを提示する

宮武は、前職のVCでの勤務のなかで、主にアメリカの起業家や事業者、VCらとのコミュニケーションのなかで学んだことのひとつに、多くの人があまりやらないDMが思った以上に効果があることを挙げる。アメリカの場合、TwitterやLinkedInを活用することが多い。そのとき、もちろん基本的に返信が返ってないという前提に立ち、かつある程度数を打つ必要があるが、コストとリターンを考えれば「やらない理由がない」と強調する独立した現在、宮武はこの意識がより強まったという。

そのきっかけのひとつに、ビル・ゲイツ、レディーガガなど、世界屈指の成功者に取材を続けてきたアレックス・バナヤン著『The Third Door(邦題 サードドア: 精神的資産のふやし方)』がある。そのなかで、バナヤンが数々のセレブリティにDMやコールドメール(面識のない相手に送るメール)をひたすら送り続ける様が語られる。

これはスタートアップストーリーではあまり語られない、しかしどんなスタートアップも初期に必ず行う非常に重要な戦略である。また著名なVCのパートナーやユニコーンスタートアップのファウンダー、大企業の経営陣などをゲストに招くポッドキャスト「20 Minutes VC」を運営し、VCファンドを設立したハリー・ステビングスも、いまなおDMでコールドメールを送り続けているという。昨年は、金融サービス・SaaSを提供し、米国最大のユニコーン企業であるストライプの共同創業者、ジョン・コリソンに38度目のメールを送ったことを明かしている。

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