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Uber Eats、Dunkin' Donuts、Toy Storyに学ぶ、米国のインスタグラム「ストーリー」活用事例集

自己紹介

こんにちは、宮武(@tmiyatake1)です。これまで日本のVCで米国を拠点にキャピタリストとして働いてきて、現在は、LAにあるスタートアップでCOOをしています。Off Topicでは、次世代SNS企業の話や最新テックニュースの解説をしているポッドキャストもやってます。まだ購読されてない方はチェックしてみてください!

はじめに

今回は、個人的に参考にしているマーケターであるJack Applebyさんが最近インスタグラム「ストーリー」広告で良かった事例まとめの翻訳記事です。
参考になるか分かりませんが、アメリカのマーケターが選ぶコンテンツや広告フォーマットが気になる方はチェックしてみてください。

ガムブランド「Orbit Gum」

Orbit Gumの6秒インスタグラムストーリー広告。
・パネルを利用して撮った動画のサイズ調整がユニーク
・彩度の高い色を使い、短いカットにより視聴者がより見続けられる
・男が孔雀になる時間までが早く、良い具合の面白さ
・広告内容とキャンペーンのタイトル「Time to Shine」が合う

フードデリバリーアプリ「Uber Eats」

こちらのUber Eatsの6秒インスタグラムストーリー広告も良い。
・キャスティングセンスがある
・すぐに目に止まる役者
・縦動画用に撮られている
・簡潔にメッセージを伝えている

ポップロックバンド「The 1975」

The 1975の新しいシングルを出した際のインスタグラムストーリー。
・最初に画面の上だけ動画にしていて、下は何もない
・余白の使い方がうまい
・2〜3秒毎に動画フレームが動く
・バンド全体と各メンバーのアップを撮っていること

ビール「Miller Lite」

Miller Liteのインスタグラムストーリー広告は上手く配信元(SNS)とプロダクトに組み合わせたコピーを出している。

アーティスト「Drake」

Drakeは軽いアニメーションを使っている。アルバムアートに少し動きを入れただけでめちゃくちゃ良く見える。

映画「ザ・ジェントルメン」

映画のトレーラーをインスタグラムストーリーでプロモーションしている。俳優の映像からはじめ、面白い尚且つ早いカットを使い、メディアからのコメントも上手く使っている。

ホラー映画「アス」

ジョーダン・ピール監督は『ゲット・アウト』と言う映画で有名になったので、新しい映画プロモーションする際に『ゲット・アウト』と「ジョーダン・ピール」の言葉からあえて始めている。注目させる良い戦略。

レストラン「BJ's Restaurants」

面白い編集トリックを使ってビジュアル的に魅力的な広告が作れる。ミラーリング、ズーム、万華鏡エフェクトなどを使って、クッキーがよりおいしく見える。

ゲーム「ゼルダの伝説 夢をみる島」

任天堂のゼルダのゲームの広告も素晴らしい:
・スタートから終わりまで明確なメッセージ
・シンプルだがキレイなワイプのトランジション
・ゼルダの象徴的な曲がちゃんと含まれている

バンド「Half Alive」

音楽アーティストの中でピカイチのインスタグラムストーリー広告:
・ダンスで最初から引き寄せられる
・色の使い方がうまい
・大きく、読みやすいコピーを活用
・新しいアルバムを出すと言う明確なメッセージ
・曲のタイトル用のモーショングラフィックが良い
・複数曲を含めている

3曲ではなく、2曲でも良かったかもしれない(そうすると1曲7.5秒プロモーション出来る)

ドーナッツ屋「ダンキンドーナツ」

ダンキンドーナツの「父の日キャンペーン」が良い。上手く自社プロダクトの一部を絡めてきた。

映画「ダウンヘル」

こちらはメインキャスト二人をうまく活用している
・メインキャストを前に出している
・メインキャストをずっと前に出している
・彼らの行動に興味を持って詳細を見に行きそう
・インスタグラムストーリー用に作られている

映画「Toy Story 4」

フォーキーがすぐに出てくるのがまず良い。早めに出てくるので続きを見てしまう。コンテンツが多い中、すぐにアテンションを取れるのが大事。

靴「Wolf & Shepherd」

スティーブ・ナッシュとコラボ靴を作ったので、それのインスタグラムストーリーの広告。ナッシュのスキルセットとカリスマ性を活かした広告。楽しそうにドリブルして、見てしまう。インスタグラムに普通に出てきそうな動画。唯一の悪いところは靴のメンションがどこにもないところ。

映画「ブラック・クランズマン」

・豪華キャストを前に出している
・大きいテキストのオーバーレイが良い
・15秒で上手く映画の良いところを表現
・縦型フォーマットでメッセージが伝えられるショット
・面白さを前面に出している

ゲーム「Anthem」

ゲーム自体はあまり評価されなかったが、広告は良かった。
・早めのカットでアテンションを保てる
・良い映像・カットを選んでいる
・一つのキャラクターに絞っているのが良い
・縦型フォーマットに合っているコンテンツ
・キャラクターを紹介するタイトルカードが良い
・実際のゲームプレー
・有名曲を活用

車「Audi」

縦型の動画がなければ、上手く横型の動画を使い回しが出来る。こちらおそらく普通のテレビCMで使っている映像を色んな編集トリックを使って縦型に変更している。

映画「Wendy」

・動画・静止画、オーバーレイを上手くっ組み合わせている
・あえて情報量が多い三連祭壇画レイアウトを選ぶことによってユーザーは理解しようとより長く動画を見てくれる
・縦型スクロールによってストーリーをより理解しやすい

コーヒー「ブルーボトルコーヒー」

・見た目がキレイ
・タイミングとテキストの使い方がD2Cっぽい
・ストーリーが二つに分かれているからこそ、二つのアングルで撮っている

ただ、商品名が入っていないのは少し痛い

映画「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」

手がかりを探すミステリー系映画の『ナイブズ・アウト』はインスタグラム広告も同じように、ユーザーにイースターエッグを探してもらうようにお願いしている。これによって何回もユーザーに見てもらうことができる。

ストリーミングサービス「Disney+」

持っているIPが強すぎてロゴだけで勝負すると言う圧倒的なパワーを感じる広告。

Disney+のマーケティングやサービスの凄さについてもっと知りたい人は以下記事を読んでみてください。

SNS「TikTok」

最近はTikTokもインスタグラムストーリー広告を出している。インスタグラムとの差別化ポイント、いわゆる自分らしいコンテンツを出せることをうまく表現している。そして航空会社でもTikTokを使えると同時に表している。

ソフトウェア「Trainual」

スターではなくても愛されるキャラクターを使うとコンバージョンが上がる。「The Office」の「Stanley」の動画を見て、自分も含めてだが音をオンにした人が多いはず。人事系のトレーニングソフトウェアだからこそ、「The Office」のキャストを使うのが意味がある。

スポーツブランド「Nike」

ナイキがレブロン・ジェームズの新しい靴「LeBron 16」の広告:
・CGの使い方が上手い
・すぐにアクションが起きるので、ずっと見てしまう
・色んなアングルをうまく組み合わせている
・耐久性のメッセージを良く表現している

テレビ番組「エミー賞」

NBCがエミー賞をインスタグラムストーリー広告でうまく表現:
・縦型のショットをうまく活用している
・豪華キャストをすぐに出している
・大きめのタイトルフォントが良い
・下に常に番組の重要情報を記載
・広告に出ているセレブの面白さをアピール

映画「ダンボ」

ディズニーがインスタグラムストーリー広告内にフレームを入れ込んで、3次元の感覚を出そうとしている。ダンボの鼻がより飛び出るようにしている。

映画「ホテル・エルロワイヤル」

有名俳優クリス・ヘムズワースが上半身裸でダンスしているシーンをひたすら推すだけでパフォーマンスが良い広告になる。

映画「ヴェノム」

ヴェノムのアップ映像や大きめのフォントの使い方が素晴らしい。

ゲーム「NBA 2K19」

セレブと歴史的瞬間を組み合わせたクリエイティブ。簡単にレブロン・ジェームズが新しいチームに入ったのをGIFで表している。

スポーツ「Nike Basketball」

靴のプロモーションのためで上手くメッセージが表現されてないが、単純にビジュアルが良い。ついつい見てしまう。クッション性を表現しているかもしれない?

靴紐「Xpand Laces」

ストップモーションを最大限に活用している。ストップモーションで靴紐を結んでいる間にその上でセレブからのツイートでより信頼感を出している。

映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」

俳優のドナルド・グローヴァーの面白さが前面に出ながら、スターウォーズ情報もしっかり入れている。

ファストフード「Carls Jr」

シンプルだが端的にメッセージが伝わる。

教育「Justin DeMers」

Zoomミーティングのティップスなどを共有するミニコースを共有している広告:
・ビジュアルだけで伝えたいことが明確
・タイミング/コンテキストに合ったコピー

胃薬のブランド「Tums」

Tumsの新しいプロダクト「Smoothies」の言葉にかけて上手く出来上がった広告。

映画「犬ヶ島」

こちら少しスピードを上げた方が良いかもしれないが、上手く「I love dogs」が『犬ヶ島』の原題である「Isle of Dogs」と同じ発音となっているのを表現している。

アーティスト「クリス・コーネル」

こちらのCD用の広告のビジュアルが素晴らしい。

ストリーミングサービス「Hulu」

広告を自覚しているコンテンツを出しているHulu。最初のカードが出ると次を見たくなる。

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Written by Jack Appleby | Translated by Tetsuro (@tmiyatake1) | Edited by Miki (@mikirepo)

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