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役に立つより愛される、が生き残る秘訣

世の中にどんどんSNSや個人間のネットワークが広がってきていますね。もうこの流れは止まらなくて、今までのピラミッド型の中央集権的な構造が崩れて、無数のアメーバ状のコミュニケーションが泡のように膨らんだり消えたりしています。

今でも芸能人はすごい強いコンテンツ力を持っていますが、それも過渡期な感じを受けつつあり、いわゆるアイドルメイキングみたいな虚像を作り上げる手法があまり通じないようになりつつあると感じます。

さて、そうなって来るとどうなるのか?

才能ある個人が見つけやすくなり、死ぬまで埋れていたはずだった人がスポットライトを浴びるようになり、シンデレラストーリーは量産され、誰もが成功の夢を見ることができるようになる...

で、それは本当に幸せな社会になるのでしょうか?


才能に光が当たる代償

あらゆる才能がSNSなどの仕組みに乗っかって流通されて広まる時代、これって誰もが才能を持っている&見つけているって前提なんですよね。

じゃあ、まだ才能が開花していなかったら?そもそも、何も才能がなかったら?

これは結構怖いことで、希望が増えれば絶望も増えるんですよ。光あるところに影あり、です。

才能に光が当たりやすい社会は、代償としてより濃い影を生み出します。絶望という名のその影は、今までは「あの人は特別だから」と諦めがついた現実すらも「隣のあいつができるのに、なぜ自分はできないのか?」と責め立てられるように変えてしまう。

増殖した羨望が嫉妬や憎悪を生み出して、黒い渦になる。負のスパイラルに一度巻き込まれれば、這い上がることはますます困難になっていく。

自分よりも上手い人も見つけやすくなってしまい、基準値が上がり続ける。目だけが肥えていき、腕が追いつかなくて苦しむ。

情報が広がったことで、今まで満足できていた「それなり」では満足できなくなってしまう。足るを知る、の足るが限りなくレベルアップしていく世界...

幸福の基準値がインフレした先に、本当の意味で幸せを感じられるのはどんな人なんでしょう?


お役立ち競争の勝者は一握りに

少し話を戻します。アフターデジタル、情報化社会の行き着く先の話です。

市場がグローバル化して、いわゆる「いかに役に立てるか」の基準で競い続けていけば、最終的に生き残るのは1番役に立つところだけになります。

そうなると、役に立てなかったそのほか大勢はどうすればいいんでしょうか?

役立つために競い続けた先で、選択肢から外されて捨てられてしまう未来を避けるにはどうすればいいのでしょう?


愛される、許される、が最高の生存戦略

役立つ、での競争では生き残るのは一番役に立つ人だけ=誰かにとっての役立つ人の席は1席だけの椅子取りゲームです。

では、そうじゃない関係性にこそ「足るを知る」の比較されるテーブルに乗らない秘訣があるんじゃないかと思うのです。

役立つための競争から降りるなら、どこにいけばいいのか?

それは、関係性をちゃんと作って、その関係が続くように手を入れ続けていくような、選ばれる道ではなく寄り添う道ではないでしょうか?

つまり、愛されること、許されることこそ、役立つこととは差別化した生存戦略になる。


お役立ち競争から降りるなら、関係する人々と寄り添って進むような愛嬌や、失敗をしても許されるような関係性の構築こそ重要になるはずです。

その為には、嘘をつかず、弱味を隠さずに見せるオープンさを持ち、誠実でありながら挑戦を忘れない、そんな生き方がリスクヘッジになっていく。

勝ち残る為だけではなく、愛され許され末長く生き残る為のマーケティングやブランディングこそ、これからの社会では大事になっていく...最近はそんなことを考えています。

愛嬌こそ最強かもしれない...
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