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【質問回答10】デザイナーの直面する理想と現実について

もう11月も終わりそうな気配がしてきましたが。気づけば秋から冬になってきています。年を越せる準備、まだなーんもしてない。。。

というわけで、今週も質問コーナーのお時間です!

過去の質問はこちらからどうぞ。
↓↓↓

さて、今週の質問はデザイナーの理想と現実のギャップのお話。


Q.デザインでお金を稼ぐ、理想と現実のギャップに悩みます。

こんにちは。私は大学を卒業してからのここ数年、商業デザインと自分がこれまで学んできたデザインとの価値観の折り合いが難しくて悩んでいます。

また、これまで経済面でのネガティブな過去が多く、その度に向き合ってきた存在である生活やお金とデザインが結びつくのが怖い感覚もあります。

ヤマシタさんはNPOのデザイン活動などもされていますが、デザインと経済面な価値観や社会的な存在意義のギャップに悩んだことはありますか?また、その壁にどう向き合っているか、もし差し支えなければお話お聞きしたいです。

また、これはフリーランスで活動される上での質問ですが、アシスタントを募集する予定はありますか?


A.迷い悩むことからは逃れられない、向き合うしかないですね。

文化資本としてのデザインと経済資本としてのデザインの葛藤ですね。これは僕もずっと板挟みです。

洗練されたデザインは求められず、悪く言えば俗っぽいものを求められる事もあります。会社や組織に雇われたインハウスデザイナーだけでなく、独立起業しようと変わりません。

では、これを突っぱねられるのか?というと、正直難しいです。受託業務である以上、ある程度のクライアントの要望は織り込むべきだからです。

クライアントのデザイン教育も含めての仕事である、という理想論もあるでしょう。ある面ではこれは正しい。正しいが、ただの正論であり目指すべきゴールで解決策や方法ではない。


また、理想とする文化的にハイセンスなデザインを納品して、それが売上に結びつかなかった場合にどう責任を取るのか?という問題もあります。

アカデミックなデザインの面ばかりを追い求めていると、業界内のデザイン賞を受賞はするけれど商品は売れず赤字を出して廃盤になったり、お店が潰れたりします。

それでも自身が信じるデザインを貫きたければ、自費でやるか、受賞なり売上爆増なりの結果を出して実績と権威でゴリ押せるようになるしかないです。

そういう意味では、一つの回答として受託のデザインは納得いく方向性の仕事しか受けない!といえる状態を作れればベストなわけで、デザイン業務以外の収入を作っておけば理想的じゃない仕事はお断りできる。

こういう業務形態を作れれば、働き方としてはストレスがなくなるはずです。今、僕はそういう働き方を模索中です。


僕の参加しているNPOの活動に関しては非営利とは言ってますが、やはり動くにはお金がかかりますから、むしろNPOのが懐事情はシビアです。

これは完全に代表の栗栖さんの思想に惚れてまして、栗栖さんの理想の為に力になりたくてやってます。

ダイバーシティといえば聞こえはいいのですが、国全体が弱まり人口が減りGDPも後退していくならば、やはり福祉はどこかが抑制されていくでしょう。

2020のパラリンピックが注目されるのでしょうが、本当に必要になるのはその後です。その為にも、僕自身も成長して実績を残し発信力を身につけなければ、救いたいものも救えないと感じて焦っています。


最後に、アシスタントさんというよりは複業的な関わり方のできるパートナーさんが欲しいとここ数年思っています。

僕の下で専業にするには振り分ける仕事が足らないので、ご自身で他の稼ぎもありプロジェクトベースでご一緒できる方が理想です。

ご興味あればぜひご連絡ください。お待ちしております。


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経済面でのネガティブな過去というものは、ある意味ではバネになり武器になるとも思います。

お金から逃げるためにはお金を稼ぐしかないというのが皮肉なところですが、現実問題として自由を得るにはお金そのものを味方につける必要はあります。

お金は敵じゃなくて、ただの交換可能な価値=道具です。ペンやスマホと同じただの道具の一つなので、怖がらずに使いこなした方ができることが増えるはずです。


さて、質問が最近枯渇気味でいよいよ残り2個になっちゃったので、遠慮なくどうぞ!いまなら12月に回答可能です!

読んでいただいてありがとうございます。
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