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【取材】3Dサウンドプロデュース会社Moonbow Music様

今回は、東京ビッグサイトでの展示会で出会った株式会社Moonbow Music(ムーンボウミュージック)様の御茶ノ水スタジオに訪問しました。
新卒フリーランスで音楽プロデューサーの羽柴秀吉が体験しました。

ワクワクを具現化するスペシャリスト集団

ムーンボウミュージック代表で作編曲家・ギタリストでもある加藤 裕幸さん、エンジニアで音楽作家の佐藤 健太さんにお話を伺いました。

左から加藤さん、羽柴、佐藤さん

そもそも今回なぜムーンボウミュージックさんに取材を申し込んだかというと、展示会でお話を伺った際、一般的な音響会社とも音楽制作会社とも一味違う印象を受けたからです。

一般的な音響会社は、楽器や機材の手配、設置、調整などをしてくれる存在です。また、音楽制作会社は、プロダクションやレコード会社からの依頼に応じて楽曲の制作やミュージシャンの手配などを行い、皆さんが耳にする音楽作品やBGMなどを制作しています。

ムーンボウミュージックさんは、そのどちらの役割でも業界の第一線で活躍中。(実績はこちらでご覧いただけます。
しかし、それだけではなく「音響環境をデザインしている」というのです。
音楽の未来を想像させる響きにワクワクを抑えられませんでした。

スタジオの扉を開くと、スピーカーが不思議な位置に配置された空間の真ん中に案内され、最新の64ch立体録音機器で収録されたという音楽を試聴。再生システムには、8chキューブ立体音響システムというものを採用されているとのこと。


さらに3DXというソフトを使うことで、簡易な収録環境で録音した音源からでも立体的なサウンドを設計できるといいます。
本来なら位相や帯域などの細微な調整を必要とする工程ですが、アンビソニックス、サラウンド、バイノーラルなど多くの立体音響フォーマットを、専用の音響プラグインを用いて、無理なく高い品質で変換が可能ということです。

佐藤さんから説明を受ける羽柴

音源と収録と設備をワンストップで扱える専門集団としても定評があることから、ムーンボウミュージックには既存の音を加工してサラウンド用の音源にする依頼も絶えないそうです。

立体音響マイクの収録ソリューション紹介

同社は様々なメーカーのプロダクトを利用し、独自のソリューションを展開したり、社会的な活用方法を試行しています。

昨今のASMR人気などによって身近になった立体録音機器に「バイノーラルマイク」がありますが、弱点として、実際にバイノーラルマイクで録音しなければ立体感が再現されない、音の位置が固定されるので移動しても音がついてくるという面もあります。

ムーンボウミュージックさんは、収録も音楽制作も行うプロフェッショナルならではの目線で、より良い音響体験の実現に挑戦しており、今回のスタジオ訪問時、上記の動画で紹介されているマイクで収録されたサウンドも体験しました。
この体験はまさに衝撃。
まるでその場の音をそのまま再現する臨場感を感じることができました。頭を動かしたり移動しても、現実の方角、距離感や上下の空間も再現されます。

この最新技術を活用すれば、アーティストのライブ空間や楽屋を歩き回るような体験をしたり、夏の花火大会、鈴虫の鳴くキャンプなど、ワンランク上の没入体験ができることから、アミューズメント施設、企業のエントランス、リラクゼーション施設などでの導入も進められているそうです。

ムーンボウミュージックの特徴

ムーンボウミュージックは立体音響だけでなく、音を使って空間演出する「3Dサウンドプロデュース会社」としてスピーカーのコンサル・設置も行うことができます。
有名アーティストの音源制作やオーディオブック、ナレーションの収録も担当されています。

加藤さんからナレーションブースの紹介

東京と横浜にあるスタジオでのレコーディングサービスは一般のミュージシャンも利用でき、精鋭エンジニア+収録+機材+スタジオ代込みで1時間6,000円(税抜)~と破格です。
ほかにも音楽・効果音制作事業、レコーディング事業、ライブ録音・配信事業、アテンド事業などを手がけられていますので、詳しくはムーンボウミュージックのホームページをご覧ください。
<Moonbow Music ホームページ>https://moonbow-music.com/

今後の展望

ラスベガスの球体シアター「Sphere」の波面合成技術(WFS: Wave Field Synthesis)を中心に、エンターテイメントの現場でも立体音響は注目を浴びています。
ムーンボウミュージックではその体験をより身近にする努力もしていきたいとのことで、今後は一般的なスピーカーでも実現できる領域を模索したいと話していました。
また、プロダクトメーカーと協力しながらの、音響機器やガジェットの活用ソリューションも併せて進めていきたいとのことです。

さいごに


同社は経営理念に "音・音楽を通して、作る人も楽しむ人も、関わる全員が「主人公」になるような体験を作り出し、社会に還元する" というビジョンを掲げられています。
こんなに専門的な方々が親身になって音楽活動を支えてくださるのは心強いですよね。
ムーンボウミュージックの情報は以下からチェックしてみてください。

株式会社Moonbow Music
ホームページ https://moonbow-music.com/
Instagram https://www.instagram.com/moonbow_music_studio/
X https://x.com/moonbow_music/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCWPNuHIGAcbnUKGSNQYEdFg

「うわ!やっちゃった!」と思ったら遊び心のあるギミックでした…

(文:Umami+)

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