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【NO.0128】 ハマスとイスラエル戦争が日本に何を・・・

 アメリカは、世界戦力上、特に重要な地域として、ヨーロッパ、中東、そして東アジアを捉えていると言われています。
 かつてのアメリカは、世界の警察として、この3つの地域も押さえることができていた。ありとあらゆる超法規的な手段を用いていることも多いと聞く。
 しかし、今、アメリカは、その世界の覇権国としての地位が大きく揺らいでいる。中国をはじめとする次を狙うことのできる国の台頭と、それに伴う相対的なドルの価値低下だと思われる。

 こうした中、アメリカ自体が危機に陥っている。民主主義の大国が、国際金融資本、ヨーロッパ由来の貴族資本階級を端とする共産主義をベースとしたグローバリズムに飲み込まれようとしている。
 このグローバリズムは、自由資本主義を装っているが、本質は、一部の人間が富と権力を牛耳て、大衆を洗脳し、監視し、コントロールして抗うことができないようにして、半永久的に支配を続けていこうとするもので、今のアメリカはこうした勢力が国の中枢を占め、かつて私たちの知るアメリカとは、全く別の国になってしまっている。

 その、いわゆる利益を貪る大企業を隠れ蓑とする人々は、その国のため、その国民のためと偽り、アメリカ以外の国にも関与してきた。(その大きな犠牲の国の1つが日本なのだが)
 その流れのなか、現実に起こっているのが、ロシアを悪の敵国に見立て、ロシアのアメリカに対する敵対する憎悪を掻き立て、ウクライナを利益のターゲットとし、ウクライナを破壊しその後の権益を奪い取るためにアメリカが起こしたウクライナ紛争で、そのアメリカの思惑は今のところ、思わしくない方向に向かっている。
 これが、重要地域ヨーロッパでの出来事。

 そして今、中東、ハマスとイスラエルが間もなく開戦という状況になっています。
 イスラエルと言えば、アメリカとの関係も深い。一方のハマス、ガザ地区を抑えていると言われていますが、住民のパレスチナ人は、ハマスを信用していない。ハマスには間違いなく資金源となるバックがついているはず。そうでないと、今回のイスラエルに対する軍事行動などできるはずがない。
 となると、絡んでくるのがグローバリズム系となってくると思われます。

 このまま、パレスチナが戦争状態になると、アメリカは介入せざるを得ないでしょう。そうなると、アメリカは、3つの重要地域の内、2つの地域に資金や武力、人を当てなければならず、東アジアにまで全く手が回らない状態となる可能性が高い。

 以前、ブログの方で書きましたが、アメリカが東アジアにその力を注げないとなると、ほくそ笑んでいるのが習近平。この機に台湾併合へ動くということも十分に予測でき、その影響は日本の終末的危機を迎えかねないということの考えられるのですが、どうも日本の中枢は、アメリカ様からの命令しか聞く耳を持っていないらしく、未だに、日米安保、アメリカの核の傘などが、十分に機能すると思っているらしい。あまりにも能天気すぎる。ただでさえ、手の回らないアメリカ、特にアメリカ人は、他国の人間の命より、自国に危害が加わることを絶対に認めない。これは、アメリカ人でなくとも普通はそうだろう。

 国際関係では、日本人の持つ美的感覚、人は善、という感覚は通用しない。日本も自国民は自国で護ることを第一に考え、世界と対峙していくべきなのだが、78年にわたるアメリカ依存という思考停止期間はあまりにも長すぎた、そんな気がします。

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