Q. 妻子のある人を好きになってしまいました。好きで好きでたまりません。この恋は叶うでしょうか。

ホワイトさん:日経WOMANの調査によると、
不倫をしたことがありますか?という質問に
「はい58%」「いいえ42%」
の回答が返ってきたそうよ。

出会った場所は「職場70.9%、趣味の集まり10.8%、学生時代の友人4.4%、ネット3.4%、ナンパ1.5%、元彼1%」という結果だったみたいね。

ブラックさん:結婚しているという時点でその恋は諦めなければいけないわ。

日本は一夫一妻制が浸透していて、民法第770条第1項第1号には、不倫や浮気が離婚事由になるとされているわ。

最判昭和54年3月30日民集33巻2号303頁の判決では、「夫婦の一方の配偶者と肉体関係を持つた第三者は、故意又は過失がある限り、右配偶者を誘惑するなどして肉体関係を持つに至らせたかどうか、両名の関係が自然の愛情によつて生じたかどうかにかかわらず、他方の配偶者の夫又は妻としての権利を侵害し、その行為は違法性を帯び、右他方の配偶者の被つた精神上の苦痛を慰謝すべき義務があるというべきである」とされたわ。

簡単に言えば、「愛があったにせよなかったにせよ、相手の配偶者の権利を侵害している」ということね。違法行為とされたみたい。

ピンクちゃん:でも本当に好きになってしまうことだってあるわ。止められない気持ちはどうすればいいの。

イエローさん:不倫相手や浮気相手を一人の人間として愛すること自体は悪いことではないわ。

配偶者以外の人と肉体関係を持つことや、相手の配偶者の権利を侵害することが悪いことなのよ。

この線引きを理解し、不倫をやめられないなら慰謝料を支払い、離婚なさい。

その上で、不倫相手を本気で愛したら良いわ。

グリーンちゃん:不倫してる人が多いなら、一夫一妻制を無くしたらいいのに。
時代に合ってないんじゃない。

一夫多妻制あるいは、一妻多夫制にしたらいいわ。
その分「責任」も多くなるけどね。
結婚制度自体を無くしてしまうこともありだわ。

ブルーさん:誰かを愛するということは素晴らしいことだけれど、不倫は相手の配偶者の権利を侵害していると言うことを忘れてはいけないわ。

裁判を考えたときにあなたの立場は違法行為とされることも自覚するべきね。

アンケート調査から分かるように、制度が時代に合っていないということも言えそうね。

~名言~
俗にいう不倫な恋愛関係が真実の愛であることもありえます。
ただしそれは、相手が今の結婚が間違いであったことを認め、あなたと新しくやり直す気持ちを持っている場合です。
ジョセフ・マーフィ(アイルランド出身の宗教者、著述家 / 1898~1981)