スマートスピーカー

わが家にはスマートスピーカーが2台ある。リビングにGoogle Home、仕事場にしている自室にAmazon Echo Dot。メーカーを変えたのに特に大きな意味はない。単に両方試してみたかっただけ。使い方は、呼び掛け方「OK、グーグル」か「アレクサ」が違うだけで、ほとんど同じ。

スマートスピーカーは呼び掛けられるのをひたすら待っている。そして呼びかけられたら即座に反応して仕事をしてくれる。ここで、ふと思った。これらのスマートスピーカーは普段、周囲の音を聞いていないのか。もちろんどのメーカーも、そんなことはやっていないし、できないようにしていると公式には言っているようだし、プライバシーポリシーなどを見ても、当然ながらプライバシー保護のこともきちんと書いてある。

でも、本当にそうなのかなと思う。

テレビで、盗聴器ハンターの奮闘を取り上げた番組を時々見かける。パトロールをしていて不審な発信電波を検知すると、その家に行って家人が知らないうちに取り付けられた盗聴器を見つけてみせるという番組だ。もちろん実数などは分からないが、世の中には、盗聴器が家の中に取り付けられていながら、知らずに日々生活している家が多数あるに違いない。

悪意とそれなりの技術的知識があれば、スマートスピーカーを盗聴器に変えてしまうのはそれほど困難ではないのではないか、とふと想像してしまう。もちろん、盗聴といった犯罪的な行為は別にして、家庭内でどのような会話が交わされているかを収集分析して、ビッグデータとしてマーケティングに活かしたいという誘惑にかられる人がいても決しておかしくないと思う。

などと考えながら、「アレクサ」と言うべきところを、何度も間違って「OK、グーグル」と呼び掛けている。もしネットの向こう側に、悪意の盗聴者がいれば、「こいつは頭が悪い」と判断しているのだろうな。

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