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売れるのも納得の面白さ | 「教養を磨く 宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで 」(著:田坂広志)

こんにちは
イデアレコードの左川です。

フォーブスのコラムを初めて読んだとき、そのジャンルの幅広さとそこから導かれる話の深さに衝撃を受けた田坂広志さん。その方の"教養"に関する本ということで、即購入しました。

教養とは答えの無い問いを問い続ける力
21世紀の「新たな教養」とは何か
現代の「教養」の「三つの変化」「三つの深化」とは何か。


これまでの「教養論」は、しばしば、「歴史学を学べ」「宗教学を学べ」「政治学を学べ」「経済学を学べ」「心理学を学べ」「人間学を学べ」といった形で、幅広いジャンルでの読書を勧め、様々な専門知識を学ぶことを勧めてきた。
しかし、真の「教養」とは、本来、多くの本を読み、様々な知識を学ぶことではなく、そうした読書と知識を通じて、「人間としての生き方」を学び、実践することである。だが、残念ながら、現代の「教養論」においては、しばしば、そうした「生き方」という大切な視点が、見失われてしまっている。
(「はじめに」より)

amazonより抜粋

結論から言うと、面白すぎる。圧倒的に面白い。

幅広いジャンルの知識と豊富な経験、そこにユーモアを織り交ぜながら語られる話は、どれも興味深く且つ自分自身の琴線に触れるものばかり。「成長の壁」については自分自身の戒めを込めて何度も読み返したし、「自身の思想」の考え方は子供にも伝えていきたいし、"「卒業証書」を手にするとき"の章については人事にそのまま全部読ませたい。

「自身の思想」を持つとは、一つのテーマに対して、様々な知識や叡智が結びついた、自分らしい個性的な「知の生態系」を生み出すことである。
では、いかにすれば、様々な知識や叡智が集まり、個性的に結びついていくのか。

そのためには、「深い問い」を持つことである。

我々の心の中に「深い問い」があれば、それが強い磁石となって、自然に様々な知識や叡智が集めってくる。そして、一つの生態系を生み出していく。

「教養を磨く」P335より抜粋

一体、どんな経験を積むとこんな本が書けるのか。
そんなことを考えながら、自分自身で問い続けていくこととした。

本当はこんな本は誰にも教えたくない!という気持ちもありつつ、そもそもすでに売れているのでその行為には全く意味がない。。。むしろ田坂さんの本が売れているのも必然だなぁと納得した次第である。

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