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ルール作りに必要なエッセンスが豊富 | 「数理モデル思考で紐解く RULE DESIGN -組織と人の行動を科学する」(著:江崎貴裕)

こんにちは
イデアレコードの左川です。

「人はなぜ想定通りに動かないのか」というコピーに惹かれた購入したのが「数理モデル思考で紐解く RULE DESIGN -組織と人の行動を科学する」。だが、娘がどこかに隠してしまって長らく読めていなかったのですが最近、運よく発見出来たので読み終えられました。

なぜ、人は想定通りに動かないのか?
なぜ、人は理不尽な規則に振り回されることになるのか?
その疑問を解消する鍵は「RULE(ルール)」に有り。

本書は、組織や社会の「ルールの法則性」に焦点を当て、「ルール作りの基礎教養」ともいうべき新しい概念(=ルールデザイン)を、独自の切り口(=数理モデル思考)から構築するための一冊です。

幼稚園のお迎えに遅刻した保護者に罰金を科したらどうなった?
道路の混雑状況をドライバーに知らせたら渋滞が逆に悪化した理由は?
野生のコブラを減らすため報奨金を出したら逆に増えた。なぜ?
発展途上国の小学校で教育水準を上げた意外な方法とは?
各家庭に毎月、近隣家庭の平均的な電気使用量を知らせたらどうなった?

一見すると予想不可能な "人の行動" 。「RULE DESIGN」「数理モデル思考」という2つの視点で、そのメカニズムを解き明かします。

amazon公式サイトより抜粋

想定外の結果になってしまった事例とともに様々な切り口でルールを紐解いていくトピックス集的な本である。そのため入門的にライトに読みたい人にはぴったりだけど、本格的な"数理モデル"で事象を紐解いていくようなものを期待すると違った感が出てしまうことが否めない。

あとビジネスにおける事例をもっと組み込んだ方が、「ルール」をどのように活かしていくことができるなぁというのが個人的にギャップがあったところ。どうしても大学の研究のようなものが多く、それをビジネスで取り組む際に具体的にどのようなことを取り組まないといけないのか、というのが自分に委ねられてしまうのだが、本書で一番期待しているのはそのあたりだったりする。もちろん自分の頭で考えていかないといけないというのは重々わかってはいるのだが…。

とはいえ、ルール作りを検討している方が必要なエッセンスはふんだんに盛り込まれているので、興味ある方は是非!

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